...真個の英雄児たるに愧ぢざるを想見せずンばあらず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...征旅の客の踏破の快を想見するものも常に亦(また)深山大沢なることを...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...征旅の客の踏破の快を想見するものも常に亦深山大沢なることを...
芥川龍之介 「梅花に対する感情」
...われわれはこの朦朧たる一枚の映像をたよりに彼女の風貌(ふうぼう)を想見するより仕方がない...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...何か颯爽(さっそう)たる風雲児が庸三にも想見されたと同時に...
徳田秋声 「仮装人物」
...夫婦きりで軽井沢における愛と芸術の幸福な彼の生活を想見して...
徳田秋聲 「歯痛」
...想見するに難くない*...
戸坂潤 「技術の哲学」
...人間の新世紀を想見する時...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...俺が今想見している空間は...
豊島与志雄 「古木」
...金殿玉楼(きんでんぎょくろう)その影を緑波(りょくは)に流す処春風(しゅんぷう)に柳絮(りゅうじょ)は雪と飛び黄葉(こうよう)は秋風(しゅうふう)に菲々(ひひ)として舞うさまを想見(おもいみ)れば宛(さなが)ら青貝の屏風(びょうぶ)七宝(しっぽう)の古陶器を見る如き色彩の眩惑を覚ゆる...
永井荷風 「日和下駄」
...然も肉落ち眼窩凹めるの状を想見すれば一片哀憐の念禁ぜず...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...当年の結構を想見させる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...受取人の一週間以内に封を披(ひら)く様を想見して...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...エジプトの到る所にアラビア語が一番多く用いられてる事によってもその勢力は想見される...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...勢力のなくなってることが想見される...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...神田氏の雀躍想見(おもいみ)る可(べ)し...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...「同癖」の二字は人をして其夙慧を想見せしめる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先生が戲曲を評して理想見たりといふは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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