...何時までも苦惱のうちに在つて何の慰藉もなく顛倒し惑亂し慟哭し絶叫してゐるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...現在貧しき者惱める者に對しては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...煩惱界の諸苦患(しよくげん)も...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...惱みが人生の常態であるといふ不易の事實を心得なくてはならぬ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...影も形もなき妄念(まうねん)に惱まされて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...脚より其矢拔き去れば激しき苦惱身を襲ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...なかでも最も大きな惱みは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...隱居の葬式の行惱みで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火の車には惱まされ續けでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...煩惱と憎しみと、口惜(くや)しさと醉ひ心地とが一緒になつて、女の手から匕首を取上げると、サツと突いた――それは運の惡いことにお半の心の臟だつたのだ」「――」主人の彦七はガツクリとうな垂れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苦惱に歪(ゆが)んで少し脹(はれ)つぽく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは極めて無心な死の苦惱のないもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...絶えず何んかと心配に惱まされるせゐでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し惱ませ過ぎましたがね」「お前に見せる爲ぢや無かつたのか」「何んとも言へませんね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜のお禮も申上げなきや」あの惱ましき女房のお米が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苦惱を語り合ふことによつて慰せられるのだ...
萩原朔太郎 「中原中也君の印象」
...從つて永遠の愛に背きつつ世の惱みに悶える主體...
波多野精一 「時と永遠」
...これなくしては食慾の乏しさに惱む位だつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
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