...沼南統率下の毎日新聞社の末期が惰気満々として一人も本気に働くものがなかったのはこれがためであった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...贅沢(ぜいたく)な眠(ねむり)から醒(さ)めたのちの体の惰気(だき)を...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...ただこれがために惰気を生ずるのを恐れるのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...昇平の惰気を鼓舞するに足る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...惰気と不安定とを知らず識らず齎していた...
豊島与志雄 「土地」
...従って我藩の軍隊もいよいよ惰気を生じた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...惰気(だき)を催うすにも拘はらず...
夏目漱石 「それから」
...惰気を催おすにも拘(かか)わらず...
夏目漱石 「それから」
...四十日目の惰気をいっぺんに吹きはらってしまった...
久生十蘭 「予言」
...あらゆる社会の惰気と腐敗とを一掃して...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...夜来(やらい)の惰気(だき)と昏迷(こんめい)を...
吉川英治 「黒田如水」
...朝から続いて惰気(だき)満々(まんまん)だった大人(おとな)どもの試合のどれよりも真剣で凄まじくさえあった...
吉川英治 「剣の四君子」
...惰気(だき)満々のていたらくです...
吉川英治 「三国志」
...いまはいささか待ちしびれの惰気(だき)すら生じそうだった...
吉川英治 「私本太平記」
...惰気(だき)が漂(ただよ)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...惰気を生じおるべしと存ぜられます...
吉川英治 「新書太閤記」
...惰気(だき)と倦怠(けんたい)の陽炎(かげろう)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...江戸のような惰気(だき)や...
吉川英治 「松のや露八」
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