...彼は惰力に流されて何もしないで過ごしている...
...制作物の完成が遅れたのは、スタッフたちの惰力が原因だった...
...惰力から抜け出して、新しい挑戦をしてみたい...
...この仕事には、惰力を振り払って、自己管理能力が求められる...
...惰力に陥らないよう、日々の生活に意識を向けるようにしている...
...惰力(だりょく)の法則はいつのまにか苦痛という意識さえ奪ってしまった...
芥川龍之介 「十円札」
...就中(なかんずく)畏(おそ)るべきは習癖(しゅうへき)の惰力である...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...惰力で筆を執っていてもイツマデ経(た)っても油が乗って来なかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...いずれも『浮雲』の惰力的労作であるは争われなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その惰力(だりょく)で今は敵を押しているのだ...
海野十三 「諜報中継局」
...紙上の文字に現われた行文の惰力が作者の頭に反応して...
寺田寅彦 「科学と文学」
...やり始めると惰力で仕事がとにかくしばらくの間は進行した...
徳田秋声 「黴」
...徳川幕府は、列祖の余威に拠(よ)り、社会の惰力は、その旧に仍(よ)りて運動を改めず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その法則から直接に生ずる惰力によって行なわれるのだから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...即ち又筆に依つて自然に生じて來る所の惰力を利用して...
内藤湖南 「北派の書論」
...その用心か惰力(だりょく)かなにかで文句を言い...
中里介山 「大菩薩峠」
...艪の手が止ると船は惰力を以てずうつと汀まで進む...
長塚節 「隣室の客」
...もし自然のままの傾向で惰力して行つたら...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...惰力で二十間も飛んだ...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...惰力(だりょく)で危うく池の中に飛びこみそうになったが...
火野葦平 「糞尿譚」
...船は忽(たちま)ちゴースタンして七千噸(トン)の惰力をヤット喰止(くいと)めながら沖へ離れた...
夢野久作 「難船小僧」
...そのうちに慶北丸の惰力がダンダンと弛(ゆる)んで来て...
夢野久作 「爆弾太平記」
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