...彼は惰力に流されて何もしないで過ごしている...
...制作物の完成が遅れたのは、スタッフたちの惰力が原因だった...
...惰力から抜け出して、新しい挑戦をしてみたい...
...この仕事には、惰力を振り払って、自己管理能力が求められる...
...惰力に陥らないよう、日々の生活に意識を向けるようにしている...
...惰力(だりょく)の法則はいつのまにか苦痛という意識さえ奪ってしまった...
芥川龍之介 「十円札」
...葉子も今まで続けていた回想の惰力に引かされて...
有島武郎 「或る女」
...有体(ありてい)にいうと『其面影』も『平凡』も惰力的労作であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...惰力で前車に追いつき...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...実勢は既に過去って惰力的の勢力が存在しているというに過ぎぬ...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...この意味に於て惰力という概念も正しくないであろう...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...この力を惰力と呼んだ...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...艪の手が止ると船は惰力を以てずうつと汀まで進む...
長塚節 「隣室の客」
...懲役囚の一夜のように惰力的な一夜であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...死直後の惰力(だりょく)的動悸(どうき)を打って...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...惰力のついた足どりでその石橋をわたると...
宮本百合子 「菊人形」
...その同人たちが云わば惰力的にくっついていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...幾種類もただ並べて惰力のように薬をのまない方がよいということです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それまでの交際の惰力で...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...その惰力に任せて...
森鴎外 「百物語」
...しかし今まで辷って来た惰力が承知しなかった...
夢野久作 「怪夢」
...今までの惰力とでもいうべき一種の気持ちに押されて...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...彼は惰力で前面の壁へ突きあたった...
横光利一 「上海」
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