...懶惰なる怯者のことに過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...諦念(ていねん)と怠惰のよさを説く...
太宰治 「もの思う葦」
...そんな劇場や何かの研究で日本へ来たんですね」もう惰性で口だけを動かしているようなものであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...それとも何か他の区別を漫然とこういう常識的区別の惰性で置きかえたのか(例えば文学に於ける思想性と無思想性との区別などの代理として)...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...富裕なロシヤ貴族の遊惰は...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...人生の怠惰な享楽を事とするようになってしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...怠惰といい楽しみというものは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...吾々の惰性も商売により職業により...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...と思ふと私の気持は急に怠惰なものに変りました...
牧野信一 「砂浜」
...怠惰な鼠といふ一章で...
牧野信一 「吾家の随筆」
...精神が怠惰にとらえられている一方...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...自分勝手に工場を怠(なま)け休んで此の一日を無為に遊惰に過ごした者はその汽笛の声を喜ぶ資格はなかつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...ものの見方が全く惰性的で...
柳宗悦 「工藝の道」
...此点は懶惰な朝鮮農民の粗末な矮屋と甚だ異つてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...孝霊皇帝眉寿(ビジュ)ノ祚(サイワイ)ヲ究(キワ)メズ早ク臣子ヲ棄給(ステタマ)ウ皇帝承(ウ)ケツイデ海内側望ス而シテ天資軽佻(ケイチョウ)威儀ツツシマズシテ慢惰(マンダ)凶徳スデニアラワレ神器ヲ損(ソコナ)イ辱(ハズカ)シメ宗廟ケガル太后(タイコウ)マタ教(オシ)エニ母儀ナク政治(マツリゴト)統(スベ)テ荒乱衆論ココニ起ル大革(タイカク)ノ道李儒は...
吉川英治 「三国志」
...私の懶惰(らんだ)を打ッて下すったお師匠さまが...
吉川英治 「私本太平記」
...決して懶惰(らんだ)ではございません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...菲才にして懶惰(らんだ)...
吉川英治 「親鸞」
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