...自ら道を開かむとする要求を感ぜざる懶惰が挾まれることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「だれでしょう」倉地は物惰(う)さそうに...
有島武郎 「或る女」
...思想の発達進歩を見ることが出来やう? かの惰眠を貪る不活溌愚昧の露西亜農民は言語に絶する悲惨...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...その惰力が今日までも残っているのである...
大隈重信 「選挙人に与う」
...憎々しい惰弱な病的な汽笛や不平な野心の逞しい機械の音よりどの位...
千家元麿 「自分は見た」
...云わば系外へ遊離した物体のもつ惰性故に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...虚偽と惰眠とに対して苦闘しつつ...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...これは自分が性來の懶惰なるに因るのであるが...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...さあどっちの意味にしたものだろうと云うときに例の惰性が出て苦もなく判断してくれる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...怠惰なる農夫にとりては耕作も遊戲なり...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...或(あるい)は「懶惰(らんだ)だ」ト云い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...怠惰と、浮々としたお調子者、他愛もない失恋、親との不和、そして二人とも夫々別々な私立大学を卒業してゐるのだが、学校では何も覚えなかつた、今では、たつた一つの肩書であつた「大学生」も奪はれて、キョトンとしてゐるより他に能がなかつた...
牧野信一 「環魚洞風景」
...と思ふと私の気持は急に怠惰なものに変りました...
牧野信一 「砂浜」
...2595これから高尚な懶惰(らんだ)の価値を分からせて上げる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...遊惰柔弱な人々にふさわしい悠長な楽な死に方をさせず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私は宗教の真理に懶惰(らんだ)であったのではない...
柳宗悦 「工藝の道」
...いわゆる遊惰脆弱(ゆうだぜいじゃく)な暗君だった...
吉川英治 「三国志」
...ふだんの懶惰(らんだ)を一蹴(いっしゅう)して...
吉川英治 「源頼朝」
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