...朝の気分がようやく惰(だら)けて来た...
徳田秋声 「足迹」
...その旧来の政治的中立の惰性にも拘らず...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...全く伝承的な惰性を脱却した思考法への信頼...
戸坂潤 「読書法」
...惰性化した模造品で...
外村繁 「澪標」
...怠惰な彷徨(ほうこう)と快楽の趣味との根深い習慣のために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は懶惰者でその原稿を預かつて置いて訂正しなかつたため...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...当時われ/\は小説家が遊惰の民として世人より歯せられず...
永井荷風 「来訪者」
...あらゆる華奢惰弱の風を奨励した時から...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともすれば懶惰(らんだ)に...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...かえってこれがためにその懶惰(らんだ)不行儀(ふぎょうぎ)の風を進めたる者というべし...
福沢諭吉 「旧藩情」
...「……われの如き怠惰の生徒ら...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...怠惰な愛を思わせた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...人間を蒙昧人の怠惰と無神経から文明生活の活動と叡智とに向上せしめるために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...2595これから高尚な懶惰(らんだ)の価値を分からせて上げる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...日本人は昔から怠惰なる国民ではなかったけれども...
柳田国男 「雪国の春」
...つまらない一種の惰力みたような...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「きょうまでの懶惰(らんだ)を」といい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...コーカサス遺族達によって世間は私に怠惰(たいだ)と...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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