例文・使い方一覧でみる「惨めな」の意味
スポンサーリンク...四さうした惨めな彦七の体を... 
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...惨めな姿を俺に、これ以上もう見せなくてもいいでしょう――しょんぼりした後ろ姿は、そう言っているかのようだったが、「どこへ行く……」と矢萩はどなった...
高見順 「いやな感じ」
...いっそう惨めなことになりました...
太宰治 「愛と美について」
...泥まみれになった惨めな雑種犬が一疋（ぴき）...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...あの時分のことを思いますとほんとうに惨めなもので...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...彼女の弱い凋んだ惨めな生活は一杯になっていたのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...いわばまあ動転して惨めな有様ですな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...惨めな生活らしい様子だった...
豊島与志雄 「椎の木」
...なんたる惨めなことであろう！……クリストフはまた自分の道を進みだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分自身が惨めなら惨めでいい...
豊島与志雄 「反抗」
...惨めな存在だという気がした...
豊島与志雄 「反抗」
...惨めな上に嫌な気持ちだ...
豊島与志雄 「復讐」
...どうも惨めなのはひとり英光だけでなく...
原民喜 「惨めな文学的環境」
...何処であろうが、到るところ、この世の中では、あの冷酷無情な、がさつで惨めな、汚ならしく黴の生えたような下層社会の中でも、或はまた単調で冷淡な、いやに退屈に取りすましたような上流社会の間でも、人は必ず一度や二度はまだそれまでに出逢ったこともないような現象に出逢って、生涯、夢に見ることもないような感情に胸をときめかせることがあるものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай Васильевич Гоголь） 平井肇訳 「死せる魂」
...途方もなく惨めな部落だつたので！素地（きぢ）のままで何も塗つてない丸太小屋が十軒ほど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...青野があんなものを振り回してゐる自身の姿に此方の方には決して無いのだが惨めな滑稽感を抱き兼ねない怖れが想像されて――...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...惨めな敗亡をとげられたのは一体どういうわけですか...
吉川英治 「三国志」
...劉表などの惨めな前例にならおうぞ」「では...
吉川英治 「三国志」
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