...と云うような危惧(きぐ)を抱いたのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...国民は多分の危惧の念を懐いている処だ...
戸坂潤 「思想議会たるを知れ」
...一二方面からする社内身辺の危惧であろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...危惧の念のために最後の言葉をかくしているのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...恐怖と不安と疑惧(ぎぐ)と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弱いのではないかと危惧する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...将来を危惧(きぐ)した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...富裕な商業国においてそれから生ずると危惧される特殊的害悪は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...子田(かり)して見付け惧れ帰ると夫人実を以て告げ...
南方熊楠 「十二支考」
...かへつて自治がみだれる惧れなしとしないことである...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...といった風な危惧を感じるのです...
横光利一 「旅愁」
...もしや? ……そういう危惧(きぐ)に襲われます...
吉川英治 「江戸三国志」
...万一を惧(おそ)れてであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...その惧(おそ)れは大いにある...
吉川英治 「私本太平記」
...徳川方に気どられる惧(おそ)れもあり...
吉川英治 「新書太閤記」
...かれの一(いち)びん一笑(いっしょう)をただ惧(おそ)るるのみだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...怪訝(いぶかし)がられる惧(おそ)れがあった...
吉川英治 「源頼朝」
...遠くから姿を発見される惧(おそ)れがなくて逃げるには気楽だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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