...田端も亦(また)延焼せんことを惧(おそ)れ...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...日露開戦の当初にもまたあるいは同じ困難に陥りはせぬかという危惧(きぐ)からして...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...好事(かうず)の人この石を乞(こ)へども村人(そんじん)祟(たゝり)あらんを惧(おそれ)てゆるさずとぞ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...人の狼なるは狼の狼なるよりも可惧(おそるべく)可悪(にくむべし)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...貧民等(ひんみんら)惧(おそ)れてたちさり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...門外漢に見せても直ぐ様疑られる惧(おそ)れのある品ではなかつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...大金の掛つてゐる十幾人の妓(をんな)に逃げ出されることを惧(おそ)れ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弱いのではないかと危惧する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その危惧が反つて思はぬ安易に変つたり...
牧野信一 「鏡地獄」
...いや我々の危惧がそれを重視しさえしなければ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御用が多くてぬけられなくなる惧(おそ)れがあったのである...
山本周五郎 「百足ちがい」
...曹操はひどく惧(おそ)れた...
吉川英治 「三国志」
...――かねてから師直は、尊氏の“直義まかせ”な態度には、多大な危惧と、不満とをもっている者だった...
吉川英治 「私本太平記」
...門徒方の僧へもらす惧(おそ)れがあると殿へ告げたものは...
吉川英治 「新書太閤記」
...海陸よりお味方を脅(おびや)かす惧(おそ)れなども絶無とは申されません」というにあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...苦労も憂惧(ゆうぐ)もないふうだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...定綱はなおさらに長座を惧(おそ)れたらしく...
吉川英治 「源頼朝」
...万一を惧(おそ)れて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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