...文章全体の趣旨を誤解せしむる惧れありとの忠告を受けた...
石原莞爾 「新日本の進路」
...危惧の念のために最後の言葉をかくしているのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...才能の不足を暴露(ばくろ)するかも知れないとの卑怯(ひきょう)な危惧(きぐ)と...
中島敦 「山月記」
...ちっぽけな内心の声に惧(め)げず...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...「山崎」の所謂酢に化せしめてしまひさうな危惧を感じてゐるのだ...
牧野信一 「素書」
...怪しみ惧(おそ)れて逃げ出したと...
南方熊楠 「十二支考」
...何だか質は同じことが裏返された形で出ているのではないかと危惧される...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...空中樓閣になる惧れがある...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...その感じの壊れることを惧(おそ)れたのである...
山本周五郎 「新潮記」
...むしろその反対の結果を来す惧れなしとせぬところもあって...
横光利一 「旅愁」
...正成はかえって惧(おそ)れた...
吉川英治 「私本太平記」
...家の中の寧子の両親や家族から覚(さと)られることもひどく惧(おそ)れた...
吉川英治 「新書太閤記」
...うしろを巻かれる惧(おそ)れが生じるからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...放(ほ)って措けない危惧(きぐ)を感じだしたのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...かれの臆病な悪魔的な考えは萎(な)え惧(おそ)れた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼の最も憂惧(ゆうぐ)したのはその問題だった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...遥かに惧(おそ)るべきものであることは勿論だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もう一つ彼の惧(おそ)れたことは...
吉川英治 「山浦清麿」
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