...私が思惟するものであるといふことは...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...言ひ換へるとこれらの能力がそのうちに内在する思惟的實體なしには理解せられることができない...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...即ち知的直観(I)に於て感性的直観(S)と思惟(D)とが結び付くのである...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...そういう思惟は初めから存在を考えるには不適当な思惟だったことになる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...処が空間曲率という概念は全く数学的思惟に基く...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...思惟も亦実践によって実行され実践によって是正される...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...さうして「隹(惟)王廿又三祀」とあります...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...そこに個人的自我の自由をして思惟の唯一の対象たらしめし時代がついに夢想することのできないところの新しき現象が生まれることとなる...
中井正一 「レンズとフィルム」
...惟り足利時代の縉紳にもてはやされたのみならず...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...些かの思惟も加えない...
久生十蘭 「悪の花束」
...現実の存在のこれまたはかれの領域に向けられたところの支配および制御の意志がそもそも学問的思惟の方法ならびに目的を規定するに与(あずか)るということは...
三木清 「科学批判の課題」
...悟性即ち關係附ける思惟の一般的命題も知覺のうちに微小表象として含まれてゐる...
三木清 「認識論」
...歴史的思惟に導き入れられた...
三木清 「歴史哲學」
...そのあとでまた惟光がはいって行って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...第十二第十三は蘭軒の三子柏軒と茶山の養嗣子菅(くわん)三惟繩(ゐじよう)とである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...』抑も惟ふに、或る人の説には、「天道は公平にして私無く、誰と限りて其人を親愛すること無く、常に善人に味方して之を扶くる者なり」と云ふ...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...菊池方の阿蘇(あそ)ノ大宮司惟直(これなお)の軍勢だった...
吉川英治 「私本太平記」
...キリスト教排斥の運動を惟政排斥の運動に転じたように見える...
和辻哲郎 「鎖国」
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