...私の絵に関した品々の焼失をいたく惜しんでくれた...
上村松園 「母への追慕」
...行灯(あんどん)の油を惜しんで...
高浜虚子 「俳句への道」
...一秒の暇も惜しんで全力的にそのことに熱中し...
谷崎潤一郎 「鍵」
...グリムやアンデルセンは北欧民族の「民族的記憶」のなごりを惜しんで...
寺田寅彦 「自由画稿」
...一刻の春宵を惜しんで居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の言ったことはあなたのだれであるかを捜す努力を惜しんでいるように聞こえましたね」と言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...艶(えん)に美しい帝(みかど)が別れを惜しんでお泣きになるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...知らず知らず命を惜しんでいたわけでしょうか」こんなことを言って涙ぐむその顔が非常に美しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このまま死なせたくないと惜しんで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人生へのつながりがこれで断然切れたことが認識されまして悲しいものでございますよ」なおも惜しんで言うのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お前を愛し惜しんでいる者がこの世にあるという事を...
柳宗悦 「民藝四十年」
...名残りを惜しんで...
吉川英治 「三国志」
...連れになった旅の女性(にょしょう)と話が出来なくなるのを惜しんで...
吉川英治 「私本太平記」
...惜しんでおられるのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...寸間の時も惜しんで急追をつづけていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...別離を惜しんでいる様子...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あれほど惜しんでいた名馬でも...
吉川英治 「源頼朝」
...「ハハ ビヨウキ カエレ」彼は別れを惜しんでくれる大勢の兄貴分たちを船に残して...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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