...最大の苦痛も惜しんではならない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...主人は高給を惜しんで職長を解雇し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ゆく秋を惜しんでゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...幾日もいくかも彼女を傍に置いて時の経つのを惜しんでいた...
近松秋江 「黒髪」
...そしていかにもシナ人らしくなごりを惜しんでいるさまに見えた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...皮と肉との間のビタミンを惜しんでそうするわけではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...例によつて濱邊には見送りの島の者がずらりと竝んで別を惜しんでゐる...
中島敦 「環礁」
...男子たるものが自分の身体(からだ)を養う食物には一円二円の金を惜しんで...
村井弦斎 「食道楽」
...お前が己の事を思い出す時に惜しんで泣いてくれる事が出来るようにして置きたいのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ひどくこの縁談の不調を惜しんで...
森鴎外 「安井夫人」
...惜しんで奪い返されるといって...
柳田國男 「日本の伝説」
...「良人も惜しんでくれました...
山本周五郎 「日本婦道記」
...あくまでその人物を惜しんで陣中におき...
吉川英治 「三国志」
...名残りを惜しんで何度も呼んだ...
吉川英治 「私本太平記」
...解くまも惜しんで...
吉川英治 「私本太平記」
...――もとより長政の武勇も惜しんではいるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな費用も惜しんで...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...親爺(おやぢ)負惜しんで曰く...
若山牧水 「樹木とその葉」
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