...枝につかまったきり別れを惜しんでいる...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...彼はやはり背中のコブを見せ惜しんでいるのだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...最大の苦痛も惜しんではならない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...別れを惜しんでいたジーナの姿が...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...今はかえって名残りを惜しんで...
中里介山 「大菩薩峠」
...皮と肉との間のビタミンを惜しんでそうするわけではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...例によつて濱邊には見送りの島の者がずらりと竝んで別を惜しんでゐる...
中島敦 「環礁」
...今までは惜しんで...
野村胡堂 「天才兄妹」
...二人は別れを惜しんでゐた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...虎これを見て我常に牙を惜しんで雑小虫をすら食わず...
南方熊楠 「十二支考」
...知らず知らず命を惜しんでいたわけでしょうか」こんなことを言って涙ぐむその顔が非常に美しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...早過ぎて済むのを惜しんでいるくらいであった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...お前を愛し惜しんでいる者がこの世にあるという事を...
柳宗悦 「民藝四十年」
...おれの親父なんぞは寝るまを惜しんで仕事をした...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...もう一足か二足しかない岸へ近づいたのを惜しんでいます...
吉川英治 「江戸三国志」
...和田義盛が彼女の勇を惜しんで「よい子を産ませたい」と思い...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そんな費用も惜しんで...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...大股な足癖を惜しんで――「……さて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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