...話の先を惜しむかのように...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...または軍人の妻女が良人出陣の砌(みぎり)に痴情の涙を湛(たた)えて離別を惜しむと...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...たまに幽かに惜しむ気持はあっても...
太宰治 「人間失格」
...ただ惜しむらくは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...惜しむべきに似たり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...惜しむ所もなく身体をうち任した...
豊島与志雄 「二つの途」
...個人として大いに惜しむところであるが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...その古代エジプト王朝時代の遺物がメムフィスの地に殆んど全く見られなくなってるのは返す返すも惜しむべきである...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...決してあの曲を惜しむわけではない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いよ/\手を切る積りで名残りを惜しむため...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...貞奴自身の望みとあれば……貞奴に惜しむのは功なり名遂げてという念をおこさずに...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...名を惜しむものは...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...札木合(ジャムカ)(静かに)わしは成吉思汗(ジンギスカン)のために惜しむ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...劉(りゅうよう)が暗愚なるためであった」「…………」「惜しむらく...
吉川英治 「三国志」
...なお名を惜しむ大将は数名います...
吉川英治 「三国志」
...「そのような白髪首(しらがくび)をまだ惜しむか」馬忠の突いてくる槍の柄にしがみついて...
吉川英治 「三国志」
...しかるに惜しむべし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何ゆえに花は心ぜわしく散るか!」落花を惜しむ心を花に投げかけて心ぜわしくと感ずることは『万葉』の歌人のなし得ないところであった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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