...書物を買ふ銭を惜しむ事は呆れて了ふ...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...「君子は分陰を惜しむ」といいます...
高神覚昇 「般若心経講義」
...だが惜しむらくは君はドイツ人に毒された...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...もうこの辺で名残(なご)りを惜しむ方が...
中里介山 「大菩薩峠」
...この女と最後の一夜の水入らずの名残りを惜しむの時間が惜しいとも思われませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...個人として大いに惜しむところであるが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...これは紅梅を鶯のやうな鳥の一種と観じ嘴のないのを惜しむ心であつて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...――「いかで惜しむべきほどのわが身かは...
堀辰雄 「楡の家」
...近年その樹の減るのを惜しむ人々が出来てそれは禁制にしたそうだ...
牧野富太郎 「植物記」
...それをひどく惜しむような記事だったが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...当寺に行き終夜別れを惜しむ...
南方熊楠 「十二支考」
...名を惜しむこと、貧者が珠を持ったようじゃ」「道友がたのお仲間で、孔明の学識は、高いほうですか、中くらいですか」「彼の学問は、高いも低いもない...
吉川英治 「三国志」
...――家人の死は一家の情を以て嘆くもよし惜しむもよろしいが...
吉川英治 「三国志」
...一死を惜しむものではございませぬ」「いやいや...
吉川英治 「私本太平記」
...友人として自分は惜しむ...
吉川英治 「新書太閤記」
...だが群集浪費の心理はちっとも惜しむ風がない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...殿もよい家来を失ったとは惜しむまい」「は……しかし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一兵でも惜しむように...
吉川英治 「源頼朝」
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