...彼は時間を惜しむ余り...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...お前ひとりを惜しむ気持があるんだ...
太宰治 「女類」
...彼女と視線を合わせることなく余所(よそ)ながら名残(なご)りを惜しむ心で偸(ぬす)み視(み)ることが出来るのであった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...これは惜しむべきことであるかもしれないが...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...我身を惜しむにはあらず我はこれ仏法の器物なり...
南方熊楠 「十二支考」
...名残(なごり)を惜しむに是非もなく...
南方熊楠 「十二支考」
...その澄み切った大気を惜しむように...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...自分のためにはなおさら同じ努力を惜しむことはできない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――なかなか手ぎわよく布陣してありますが、惜しむらくは、中軍の主持(しゅじ)に欠けているところがある」「八門とは」「名づけて休(きゅう)、生(せい)、傷(しょう)、杜(と)、景(けい)、死(し)、驚(きょう)、開(かい)の八部をいい、生門、景門、開門から入るときは吉なれど、傷、休、驚の三門を知らずして入るときは、かならず傷害をこうむり、杜門、死門を侵すときは、かならず滅亡すといわれています...
吉川英治 「三国志」
...敵ながら惜しむべき巨人と...
吉川英治 「三国志」
...「孟達の死ははや惜しむに足らない...
吉川英治 「三国志」
...彼を惜しむ余りに人はいぶかった...
吉川英治 「私本太平記」
...みな彼が尊氏から離れたことを惜しむよりは歓迎していた...
吉川英治 「私本太平記」
...惜しむらくは、前半以後になると、悪魔外道の出没とおなじ手法のくり返しになっちゃって、退屈を感じ出させますが、少年時分によくも克明にあんな大部な物を読んだもんだと、幼い頃の読書慾にも、われながら、つくづく感心しちゃったな...
吉川英治 「小説のタネ」
...それが真(まこと)とすれば、古今、稀なといえる、惜しむべき将が、世を去ったものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし官兵衛孝高は、「惜しむべし、惜しむべし」と、痛嘆幾たび、このみじめな主家の末路に哭(な)いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...さて別れを惜しむ中には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それは別れを惜しむためとは見えないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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