...その大切な武器を惜しげもなく切り捨てたところを見ると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...」私は口惜しげにいった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...もしお前の手がゆたかにもっているのならなつめ椰子(やし)の木のように惜しげなくあるがよい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それは女の方でも破れた草鞋(わらぢ)でも捨てるやうに惜しげもなしに捨てゝ捨てゝ来てはゐるけれども...
田山録弥 「犬」
...名残(なごり)惜しげに月の夜を其処(そこ)まで送って来た...
田山花袋 「蒲団」
...惜しげなくとは言われないまでも...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...白井は名残惜しげに...
永井荷風 「来訪者」
...或時の彼は薄日のあたった村の白壁の上をたよりなげに過(よぎ)った自分の影を何か残り惜しげに見た...
堀辰雄 「菜穂子」
...惜しげもなく脱いできたやうな氣がしてならなかつた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...惜しげもなく脱いできたような気がしてならなかった...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...惜しげもなく引き出され...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...惜しげもなくこれを守屋さんのためにはるばると送つて寄こされた...
三好達治 「オルゴール」
...惜しげもなく・ふんだんに・自分を他人に貸したり与えたりするな...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稼いだものを惜しげもなく遣(や)っている...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...日に焦けた手足を惜しげもなくさらして...
山本周五郎 「日本婦道記」
...惜しげもない金品の贈与で...
山本周五郎 「山彦乙女」
...時親は惜しげもなく棒のさきで落葉の下に突ッつき交ぜた...
吉川英治 「私本太平記」
...その口惜しげな体を伏して...
吉川英治 「私本太平記」
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