...図‐657我々は名残惜しくも城をあとにし...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そんなに口惜しくもなかつたのである...
太宰治 「津軽」
...自分と共に朽ち果てさせてしまうのは餘りにも不憫(ふびん)であり惜しくもある...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...惜しくも明治三十三年ごろにたおれ...
中井正一 「図書館の未来像」
...惜しくも見過した...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...取られてもそれほど惜しくもないぐらいに諦(あき)らめていたら...
夏目漱石 「門」
...惜しくもなるぢやありませんか」「ぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口惜しくもあつた...
萩原朔太郎 「宿命」
...それは実に好(い)い声の娘と――その人は惜しくも亡くなったが――その姉さんとが主であった...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...それ位のことは惜しくもないさ...
平出修 「二黒の巳」
...それが惜しくも業なかばにして病歿した上条一寿(かずとし)である...
堀辰雄 「花を持てる女」
...惜しくも廃席した...
正岡容 「大正東京錦絵」
...小助六、やがて古今亭しん馬に、金原亭馬生に、晩年は師匠助六の隠居名古今亭しん生の名を襲って、震災の翌々年、惜しくも逝いた...
正岡容 「寄席」
...またそれを実現させるのが惜しくも哀れにもお思われになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...惜しくも敵方の先手の大将夏侯惇(かこうじゅん)とわたりあい...
吉川英治 「三国志」
...いかばかり口惜しくも名残惜しけんと...
吉川英治 「新書太閤記」
...「惜しくも、晁蓋(ちょうがい)は逃がしたとあるが、荘院(しょうや)の食客、壮丁(わかもの)、雇人は多いはず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...惜しくも正月は過ぎ去ってしまって...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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