...惜しくも彼の大砲が六発目には破裂してしまったということだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...大して惜しくもない...
石川欣一 「可愛い山」
...図‐657我々は名残惜しくも城をあとにし...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...室内にこもつて近く雨の音を聽き、遠く川の流れに耳をそば立てると、今しがた見てとほつた兩岸の紅葉が、あたら惜しくも、谷の下へ下へと流れ去る樣な氣がした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...相当口惜しくもあったので...
海野十三 「俘囚」
...随って名残惜しくも...
種田山頭火 「雑信(一)」
...治安維持法の「改正法」案は衆議院を通過したが惜しくも貴族院で握り潰された...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...僕は別に口惜しくもないだけに鍛えられてきた...
豊島与志雄 「二つの途」
...黒岩の頂は惜しくも雲に隱されたが...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...千兩箱は惜しくもないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは実に好(い)い声の娘と――その人は惜しくも亡くなったが――その姉さんとが主であった...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...恨みを言うともなしに「身をば思はず」(忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな)などとはかなそうに言っているのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...以前集められたものは惜しくも焼失したけれども...
柳田國男 「地名の研究」
...惜しくもそのときには早や科学という分析力の方向が...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...いかばかり口惜しくも名残惜しけんと...
吉川英治 「新書太閤記」
...『こんな事で』と、口惜しくも思う...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...身に過ぎた大金に思えて惜しくもなった...
吉川英治 「春の雁」
...そゞろに殘り惜しくも振返へられた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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