...答をさがす努力を惜しまなかったことさえわかれば...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...あまり口惜(くや)しくて...
太宰治 「美男子と煙草」
...又もう一度口惜しく...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...あのアイヌ語の上手なこと!ただ惜しいことには...
知里真志保 「アイヌ語学」
...送って来た本家と分寿々廼家のお神と愛子に名残(なごり)を惜しむ間もなく...
徳田秋声 「縮図」
...自分がその被害者であるかのように口惜(くや)しがった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すなわち、左手に、今日大きな墳墓があるあの場所に、灰色のみごとなスコットランド兵がそのりっぱな馬とともに集まっているのを見て、彼は言った、「惜しいものだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...面白いからでげすかな」「一寸踏み外した形だのう――惜しいものじゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...負惜みの強い男だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...惜しみなく照し出します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かくべつ惜しいこともありませんからねえ...
久生十蘭 「地底獣国」
...「戦争のためなら……」とたいにしろ物惜しみをする筈もなかつた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...酒飲みのやうに思はれたりするのも口惜しい見たいな! ……いろ/\と若者は...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...「松葉の露」といふ趣向と「桜花の露」といふ趣向とを同じやうに見られたるは口惜し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...人に見せないのは惜しいような美しい恰好(かっこう)で浮舟の姫君はいるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...捨てるべき古着は惜しげなくこれを限りにふり捨てようと決心すると...
横光利一 「旅愁」
...美人婆惜(ばしゃく)の執(と)り持ち話をもちかけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...夜明けを惜しむように炉の火へ焚木(たきぎ)を足そうとしたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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