...惜しくも彼の大砲が六発目には破裂してしまったということだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...わしの全財産を擲(なげう)っても惜しくはありません...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...眼医者にしては惜しい持物で...
薄田泣菫 「茶話」
...「畜生ッ」女は口惜しそうに叫んだ...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...あなたに言い足りなかった口惜(くや)しさで...
田中英光 「オリンポスの果実」
...惜しい事をしちゃった...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...あたしに使う金は惜しくて御自分の酒に使う金は惜しくないんですね...
豊島与志雄 「狸石」
...惜しいかな眞正の意味に於いての眞理...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...小田巻直次郎の腕を惜しんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惜(を)しい事(こと)にお前(まへ)...
樋口一葉 「われから」
...いつもこの旧式な馬車が流行遅れとして葬り去られることを口惜しがつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...惜しゅうは御座いますが...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...アアとサアと二人の兄さんは大層口惜(くや)しがって...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...どうしていいか分らないほど口惜しいのだ...
吉川英治 「剣難女難」
...しばし人の親として名残り惜しげの眼(まな)ざしをこらしていたが...
吉川英治 「三国志」
...不惜身命(ふしゃくしんみょう)になりきって進軍していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...いらっしゃいました」婆惜はこぼるるような愛嬌であいさつした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼の芸術を惜しむ人々に旱天(かんてん)の慈雨(じう)のような喜びを与えたが...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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