...別に出し惜みをするわけでもなかつたらしいが...
薄田泣菫 「茶話」
...口惜しくないのですか...
太宰治 「新釈諸国噺」
...みすみすその機会を逸して……口惜しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...価を惜しまず名品を集めたいという触込みを先触れとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...今でも惜しいことをしたと思っている...
中谷宇吉郎 「冬彦夜話」
...つい二三日前には口惜(や)しさの腹(はら)癒(い)やさんずと向(むか)うから來戰(せん)に及んで何と三敗(はい)一勝(せう)...
南部修太郎 「下手の横好き」
...口惜しまぎれに大變な冒險をしてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大川へ身を投げて死んでやるから――と口惜しまぎれに駈け出しました」「それから?」「傅次郎はニヤニヤ笑つて見てゐました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...舌さへ動かし惜しみつゝ答へる...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...と是(こ)れはいさゝか口惜(くちを)しき思(おも)ひに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...「桟橋に別れを惜む夫婦かな」とやったが...
正岡子規 「句合の月」
...泰声を(はげま)して我は惜しむに足らず母を託する方なしと歎くと虎が放ち去った...
南方熊楠 「十二支考」
...まったくああ惜しげもなく振りまかれたのでは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...負け惜しみに非ず...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...「惜しいことをしました...
吉川英治 「三国志」
...あの惜しい若さを...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...惜しくはねえ体だから...
吉川英治 「無宿人国記」
...惜しい事をした」路には霜が深かった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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