...杜は惚れ惚れと、棺桶の花嫁をいつまでも飽かず眺めていた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...惚れ惚れと眺めた...
海野十三 「すり替え怪画」
...惚れ惚れとむかしをなつかしがらせるやはらかい情調は枯れてしまつて...
薄田泣菫 「飛鳥寺」
...たまにこのくらいの儲けのねいことにはな」と親父も惚れ惚れと...
橘外男 「蒲団」
...」女はかう云つて惚れ惚れする声を出して笑つた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...惚れ惚れとさせるものであつたのです...
中原中也 「宮沢賢治の詩」
...加十はあたかもグアナハニ島を発見したクリストファ・コロンブスの如き感慨をもって惚れ惚れと暗道の入口を眺めていたが...
久生十蘭 「魔都」
...涎のたれるほど、惚れ惚れする...
火野葦平 「花と龍」
...さも皆んなが惚れ惚れと眺めでもするやうに思つてゐるのよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...なんて綺麗だらう! 素敵だわ! あたしをお嫁にする人はほんとは幸福(しあはせ)ものよ! あたしの良人がどんなに惚れ惚れとあたしを眺めることだらう! 嬉しさの余り...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...太吉の自然の一つの眼を惚れ惚れと見あげて...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...胸の中で吟じてゐる秋の歌の条々たる韻律に自ら惚れ惚れと...
牧野信一 「バラルダ物語」
...惚れ惚れと鴨居に届きそうに大きい息子の体を見てお節は歎息する様な口調で賞めた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...そいから――百姓 一式そろっていやすね! ふーむう(惚れ惚れとして見入っている...
三好十郎 「おりき」
...頼もしそうに団九郎の顔を惚れ惚れと見上げました...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...惚れ惚れとした眼付きでジイッと見られた時に...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...平常のように眼を細くして孫の姿を惚れ惚れと見上げ見下ろした...
夢野久作 「名君忠之」
...二番手にいた林冲(りんちゅう)はそれを見るなり惚れ惚れした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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