...矢張佐渡の惚薬(ほれぐすり)の効能(きゝめ)で幅を利かせる方だから之で邸の嬢様を落さうと云ふは飛んでもない心得違ひだ...
内田魯庵 「犬物語」
...3.殆どお前に惚れたい程の氣がするよ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...仁丹の広告電燈にも恍惚とする事がある...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...恍惚(こうこつ)を憎んで...
太宰治 「恥」
...飽くことを知らず刻々に移り變る山の影水の光に見惚れてゐた...
近松秋江 「湖光島影」
...」彼女は自惚を言つてゐた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...その理由は啻(ただ)に男女相思の艶態に恍惚たるがためのみに非(あら)ず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...素人(しろうと)のお惚気は本当のお惚気なのよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...手前の氣つぷに惚れたよ」「――」ガラツ八は閉口してぼんのくぼを撫でました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思はず脚を止めて吹雪の錦に見惚れた...
牧野信一 「風流旅行」
...軽い自惚(うぬぼ)れまでひき起して...
水野仙子 「散歩」
...あたしすっかりおか惚れしちゃったわ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...女優は若い女で小説家に惚れて居るんです...
與謝野寛 「素描」
...家兄(このかみ)には少し人に惚れこみ過ぎる癖がありはしませんか」「否...
吉川英治 「三国志」
...見惚(みと)れ申したことでおざりまいた...
吉川英治 「私本太平記」
...恍惚(こうこつ)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...空惚呆(そらとぼ)けてもだめだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...女をすっかり惚れこませてしまって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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