...惘然としてしまった...
豊島与志雄 「悪夢」
...そしてひどく惘然としていた...
豊島与志雄 「過渡人」
...ただ惘然(ぼうぜん)として身動きもしなかったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...誰も皆惘然として...
豊島与志雄 「月かげ」
...周平は惘然として...
豊島与志雄 「反抗」
...順造は惘然と彼女の顔を見つめた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...マドレーヌ氏は惘然(ぼうぜん)と考えに沈んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ワーテルローは単に自由の惘然(ぼうぜん)自失した一時期を画するものに過ぎない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...惘然(ぼうぜん)とうちながめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ひとりは惘然(ぼうぜん)としひとりは息をはずましひとりはほんとに目をさまし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マリユスは新たに現われてきた自分の地位に惘然(ぼうぜん)としてしまって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ただ惘然(ぼうぜん)として水の面(おもて)を眺めをり候処...
永井荷風 「榎物語」
...惘然(ばうぜん)として見(み)て居(ゐ)た凡(すべ)てがどよめいた...
長塚節 「土」
...代助は惘然(もうぜん)として黒内障(そこひ)に罹(かゝ)つた人の如くに自失した...
夏目漱石 「それから」
...折ふし黄なる蝶の飛び来りて垣根に花をあさるを見てはそぞろ我が魂の自ら動き出でゝ共に花を尋ね香を探り物の芽にとまりてしばし羽を休むるかと思へば低き杉垣を越えて隣りの庭をうちめぐり再び舞ひもどりて松の梢にひら/\水鉢の上にひら/\一吹き風に吹きつれて高く吹かれながら向ふの屋根に隠れたる時我にもあらず惘然(ぼうぜん)として自失す...
正岡子規 「小園の記」
...暗い壁のひとつところを惘然(もうぜん)と見まもった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...若主人が袴を持ったまま惘然と考えこむのを見て...
山本周五郎 「日本婦道記」
...二幹太郎は惘然(もうぜん)とそこへ坐った...
山本周五郎 「花も刀も」
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