...しばらくは天空によじのぼってゆく怪塔ロケットをただ惘然(ぼうぜん)とながめつくしたことでした...
海野十三 「怪塔王」
...そしてひどく惘然としていた...
豊島与志雄 「過渡人」
...彼は惘然(ぼうぜん)として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...野口昌作は巡査を惘然と眺め...
豊島与志雄 「電車停留場」
...私は惘然と見廻して...
豊島与志雄 「肉体」
...惘然としてしまった...
豊島与志雄 「反抗」
...年取った羊のように惘然(もうぜん)としてその衝突をながめていた娘の方へ身をかがめて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」ふたりの子供は惘然(ぼうぜん)とした畏敬の念でその知謀ある大胆な少年をながめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は惘然(ぼうぜん)としてうしろを振り返った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジルノルマン氏は孫の枕頭(まくらもと)につき添いながら惘然(ぼうぜん)として...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...だから餘り虐待しては困るといふ故人の手紙を受取つて惘然としたと語つたことがある...
長塚節 「記憶のまゝ」
...玄関から座敷に引き返した小夜子は惘然(もうぜん)として...
夏目漱石 「虞美人草」
...代助は惘然(もうぜん)として黒内障(そこひ)に罹(かゝ)つた人の如くに自失した...
夏目漱石 「それから」
...鍋山又五郎は惘然(もうぜん)と立ったままだった...
山本周五郎 「雨あがる」
...砂丘に腰をおろしたまま惘然(もうぜん)と時の経つのを忘れていた...
山本周五郎 「新潮記」
...暗い壁のひとつところを惘然(もうぜん)と見まもった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...若主人が袴を持ったまま惘然と考えこむのを見て...
山本周五郎 「日本婦道記」
...弥生はやや久しいあいだ惘然(もうぜん)と刻(とき)をすごした...
山本周五郎 「日本婦道記」
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