...ほんとうに惘(あき)れ返ってものも云われないわ...
芥川龍之介 「文放古」
...家の汚いのに惘(あき)れたでしょうよ...
徳田秋声 「爛」
...ごく気丈な名手をも惘然(ぼうぜん)たらしむるほどのものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...惘然(ぼうぜん)としていたのから我れに返って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...聴衆は惘然(ぼうぜん)として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は彼女が歌ってるのを惘然(ぼうぜん)とうちながめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...惘然とした瞬間から我に返ると...
豊島与志雄 「電車停留場」
...彼は惘然と眼を見張った...
豊島与志雄 「反抗」
...耳を澄ましながら惘然(ぼうぜん)とたたずんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...古ぼけた家庭にかく突然光がさし込んできたのを惘然(ぼうぜん)としてながめていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...汗(あせ)がびつしりと髮(かみ)の生際(はえぎは)を浸(ひた)して疲憊(ひはい)した身體(からだ)をおつぎは少時(しばし)惘然(ぼんやり)と庭(には)に立(た)てた...
長塚節 「土」
...惘然(もうぜん)として煙草の煙を眺めている...
夏目漱石 「虞美人草」
...気狂と思われるまで下品にならなければ世の中は成功せんものかなと惘然(ぼうぜん)として西片町へ帰って来た...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...こうして十年も二十年も苦しむ訳がございません」宗助はただ惘然(ぼうぜん)とした...
夏目漱石 「門」
...ややしばらくの間惘然(もうぜん)とそれを眺めていた...
久生十蘭 「地底獣国」
...いつも惘れながらも人間の至情というものの深さを...
室生犀星 「陶古の女人」
...砂丘に腰をおろしたまま惘然(もうぜん)と時の経つのを忘れていた...
山本周五郎 「新潮記」
...おせんを抱えて惘然(もうぜん)としているのをみて...
山本周五郎 「柳橋物語」
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