...半夜惘然として吾れ我れを喪(うしな)ふ...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...惘(あき)れた顔をしてそこに突っ立たれた...
徳田秋声 「爛」
...依子が惘然とつっ立っていた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...彼は彼女が歌ってるのを惘然(ぼうぜん)とうちながめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は惘然(ぼうぜん)たる状態から身をもぎ離して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ惘然としてしまった...
豊島与志雄 「蘇生」
...孝太郎は惘然と立ちつくしていた...
豊島与志雄 「囚われ」
...」「静子さんが!」私は惘然と立ちつくした...
豊島与志雄 「未来の天才」
...ちょっと惘然(ぼうぜん)としていた後...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...黄色(きいろ)に熟(じゆく)する梅(うめ)の小枝(こえだ)を苦(くるし)めて居(ゐ)る蟲(あぶらむし)も滅亡(めつばう)して畢(しま)ふ程(ほど)の霖雨(りんう)が惘(あき)れもしないで降(ふ)り續(つゞ)く...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は殆(ほと)んど惘然(ばうぜん)として此(こ)の急激(きふげき)な變化(へんくわ)を見(み)た...
長塚節 「土」
...思(おも)ひがけぬやうな惘(あき)れ顏(がほ)をかしう...
樋口一葉 「われから」
...具眼卓識(ぐがんたくしき)の君子(くんし)は終(つい)に欺(あざむ)くべからず惘(し)うべからざるなり...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...いつも惘れながらも人間の至情というものの深さを...
室生犀星 「陶古の女人」
...女中達は惘れてななえを迎へ...
室生犀星 「渚」
...彼は惘然(もうぜん)として...
山本周五郎 「日本婦道記」
...幹太郎は惘然(もうぜん)と思いあぐねた...
山本周五郎 「花も刀も」
...若林博士の荘重な顔付きとを惘々然(ぼうぼうぜん)と見比べない訳に行かなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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