...真実(ほんと)に惘(あき)れたもんだね」「どうしてまたそう作太郎を嫌ったものだろうねえ」おとらは前屈(まえこご)みになって...
徳田秋声 「あらくれ」
...惘(あき)れたように女の様子を眺(なが)めていた...
徳田秋声 「黴」
...『お前さんの口前(くちまへ)の巧いにも惘(あき)れるよ...
徳田秋聲 「絶望」
...私は惘然其処に立っていた...
豊島与志雄 「蠱惑」
...彼は妙に惘然としてしまっていた...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は惘然(ぼうぜん)と考えに沈みながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...惘然(ぼうぜん)として...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...勘次(かんじ)は殆(ほと)んど惘然(ばうぜん)として此(こ)の急激(きふげき)な變化(へんくわ)を見(み)た...
長塚節 「土」
...汗(あせ)がびつしりと髮(かみ)の生際(はえぎは)を浸(ひた)して疲憊(ひはい)した身體(からだ)をおつぎは少時(しばし)惘然(ぼんやり)と庭(には)に立(た)てた...
長塚節 「土」
...代助は惘然(もうぜん)として黒内障(そこひ)に罹(かか)った人の如くに自失した...
夏目漱石 「それから」
...母君(はゝぎみ)一ト度(たび)は惘(あき)れもしつ驚(おど)ろきもせしものゝ...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...おぬひ惘(あき)れて貴君は其樣の事正氣で仰しやりますか...
樋口一葉 「ゆく雲」
...おぬひ惘(あき)れて貴君(あなた)は其樣(そのやう)の事(こと)正氣(せうき)で仰(おつ)しやりますか...
一葉女史 「ゆく雲」
...思(おも)ひがけぬやうな惘(あき)れ顏(がほ)をかしう...
樋口一葉 「われから」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...いつも惘れながらも人間の至情というものの深さを...
室生犀星 「陶古の女人」
...若主人が袴を持ったまま惘然と考えこむのを見て...
山本周五郎 「日本婦道記」
...若林博士の荘重な顔付きとを惘々然(ぼうぼうぜん)と見比べない訳に行かなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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