...惘(あき)れたような顔をして...
徳田秋声 「あらくれ」
...『お前さんの口前(くちまへ)の巧いにも惘(あき)れるよ...
徳田秋聲 「絶望」
...彼は惘然(ぼうぜん)として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...野口昌作は巡査を惘然と眺め...
豊島与志雄 「電車停留場」
...皆が惘然とつっ立つ間に...
豊島与志雄 「反抗」
...私は惘然とした...
豊島与志雄 「未来の天才」
...年取った羊のように惘然(もうぜん)としてその衝突をながめていた娘の方へ身をかがめて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は惘然(ぼうぜん)としてうしろを振り返った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジャン・ヴァルジャンは惘然(ぼうぜん)として我を忘れた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唯惘然(ぼうぜん)として榎の梢を眺め暮すばかりにて有之候...
永井荷風 「榎物語」
...だから餘り虐待しては困るといふ故人の手紙を受取つて惘然としたと語つたことがある...
長塚節 「記憶のまゝ」
...斯(か)うして十年(ねん)も二十年(ねん)も苦(くる)しむ譯(わけ)が御座(ござ)いません」宗助(そうすけ)はたゞ惘然(ばうぜん)とした...
夏目漱石 「門」
...ややしばらくの間惘然(もうぜん)とそれを眺めていた...
久生十蘭 「地底獣国」
...折ふし黄なる蝶の飛び来りて垣根に花をあさるを見てはそぞろ我が魂の自ら動き出でゝ共に花を尋ね香を探り物の芽にとまりてしばし羽を休むるかと思へば低き杉垣を越えて隣りの庭をうちめぐり再び舞ひもどりて松の梢にひら/\水鉢の上にひら/\一吹き風に吹きつれて高く吹かれながら向ふの屋根に隠れたる時我にもあらず惘然(ぼうぜん)として自失す...
正岡子規 「小園の記」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...女中達は惘れてななえを迎へ...
室生犀星 「渚」
...銕太郎は惘然(もうぜん)とした眼つきで...
山本周五郎 「薊」
...そちの思案はよう分った」頼母は惘然(もうぜん)として云った...
山本周五郎 「夜明けの辻」
便利!手書き漢字入力検索