...ほんとうに惘(あき)れ返ってものも云われないわ...
芥川龍之介 「文放古」
...惘(あき)れて先生を見れば...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...惘(あき)れた顔をしてそこに突っ立たれた...
徳田秋声 「爛」
...惘然と眺める外はなかったが...
豊島与志雄 「悪夢」
...肉体の苦痛と内心の喜びとに浮かされて惘然(ぼうぜん)となった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...惘然とした瞬間から我に返ると...
豊島与志雄 「電車停留場」
...彼は惘然と眼を見張った...
豊島与志雄 「反抗」
...惘然(ぼうぜん)として見守った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして彼は惘然(ぼうぜん)として立ち止まった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...惘然(ぼうぜん)たる驚きの余りその震えてる年老いた両手の指は一本一本にひろがり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...黄色(きいろ)に熟(じゆく)する梅(うめ)の小枝(こえだ)を苦(くるし)めて居(ゐ)る蟲(あぶらむし)も滅亡(めつばう)して畢(しま)ふ程(ほど)の霖雨(りんう)が惘(あき)れもしないで降(ふ)り續(つゞ)く...
長塚節 「土」
...喪心(さうしん)したやうに惘然(ばうぜん)として立(た)つた...
長塚節 「土」
...惘然(もうぜん)として又歩き出した...
夏目漱石 「それから」
...茂兵衛が意気地なく坐るのを見て惘(あき)れる)お松 (お吉に)この人...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...御新造は驚きたるやうの惘(あき)れ顏して...
樋口一葉 「大つごもり」
...御新造は驚きたるやうの惘(あき)れ顔して...
樋口一葉 「大つごもり」
...そのままなにか忘れ物でもしたように惘然と立ちつくした...
山本周五郎 「菊屋敷」
...二幹太郎は惘然(もうぜん)とそこへ坐った...
山本周五郎 「花も刀も」
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