「惘」の意味
ぼんやりする様子
小説での「惘」の使い方
...神父は惘気(あっけ)にとられたなり...
芥川龍之介 「おしの」
...『お前さんの口前(くちまへ)の巧いにも惘(あき)れるよ...
徳田秋聲 「絶望」
...そして暫く惘然としているうちに...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...私は惘然其処に立っていた...
豊島与志雄 「蠱惑」
...彼女は幾時間も東洋婦人めいた惘然(ぼうぜん)さのうちに沈み込んでいたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...野口昌作は巡査を惘然と眺め...
豊島与志雄 「電車停留場」
...孝太郎は惘然と立ちつくしていた...
豊島与志雄 「囚われ」
...彼は惘然と眼を見張った...
豊島与志雄 「反抗」
...彼は惘然とつっ立った...
豊島与志雄 「古井戸」
...惘然としてしまった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...勘次(かんじ)は殆(ほと)んど惘然(ばうぜん)として此(こ)の急激(きふげき)な變化(へんくわ)を見(み)た...
長塚節 「土」
...八重(やへ)さぞ打(うち)つけなと惘(あき)れもせんが一生(いつしやう)の願(ねが)ひぞよ此心(このこゝろ)傳(つた)へては給(たま)はるまじや嬉(うれ)しき御返事(おへんじ)聞(き)きたしとは努々(ゆめ/\)思(おも)はねど誰(た)れ故(ゆゑ)みじかき命(いのち)ぞとも知(し)られて果(は)てなば本望(ほんもう)ぞかしと打(うち)しほるれば...
一葉稿 「五月雨」
...さりとは愛敬の無き人と惘(あき)れし事も有しが...
樋口一葉 「たけくらべ」
...狭山はこちらに背を見せて惘(ぼう)然と坐っていた...
久生十蘭 「海豹島」
...もし芭蕉をしてこれを見せしめば惘然自失(もうぜんじしつ)言うところを知らざるべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...その中に惘(あき)れた物言いにたいする茫然の気味までたたえて見せ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...彼は惘然(もうぜん)として...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そちの思案はよう分った」頼母は惘然(もうぜん)として云った...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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