...彼の言動によって周囲が惑乱した...
...試験範囲が広く、勉強に惑乱している...
...惑乱するようなイリュージョンショーを見たことがある...
...彼女の美しさに惑乱してしまった...
...正体不明の音が聞こえて、私たちは惑乱しながら周囲を探した...
...惑乱に惑乱をかさねた私は おちつく事も出来ずそのまゝ新橋にかけつけました...
伊藤野枝 「書簡 木村荘太宛」
...私はさう云ふ生田さんの惑乱した姿をまともにはとても見てゐられないやうな気がします...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年二月号)」
...宇治は惑乱(わくらん)を感じながら...
梅崎春生 「日の果て」
...多くは是れ「新」といふ上辷りのした空虚な文字で人の心を惑乱するものでは無いか...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...われから惑乱している姿は...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...偽電を至る所へ打って嬢を惑乱させようと企(たくら)んでいるのであった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...」惑乱してゐる義直の耳に蝶と云ふ言葉がはつきりと聞えた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...牛の憤怒と惑乱が頂天に達した頃を見計らって...
谷譲次 「踊る地平線」
...惑乱などは起こさぬものだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...労働者によって予めその心を惑乱されるべき関係に置かれているような人間の心を惑乱するということでなければなるまい...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...惑乱、紊乱、攪乱という風に、うまく別々で而も似たような乱し方が並べられているが、そういう対句めいた作文で処罰される人間こそいい迷惑だ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...不安と惑乱と不幸と――これがおまえが彼らの自由のためにあれだけの苦しみを忍んだ後で彼らに与えられた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その朗らかさの中には惑乱が満ちていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...惑乱は外部から来たのではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私の作品の中には自分の惑乱と弱点とが多くはいっていますので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...兵馬が手脚(しゅきゃく)を着くるところなきほどに惑乱しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭の惑乱した病者にはつくづく困り果てたという表情を見せる...
中島敦 「牛人」
...公私の境に惑乱して...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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