...異国情緒的なものに心を惹かれたのではなく...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...甲状腺の活動が旺盛(おうせい)な時期には性的刺激に対する感度が高まると同時にあらゆる情緒的な刺激にも敏感になり...
寺田寅彦 「自由画稿」
...夫がファシズムのテーゼで重大な役割を占める処の国家とか国民とか民族とかいう情緒的な範疇と...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ファシズムのこの情緒的な浮動的なイデオロギー性・観念性は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...併し要するに世界観は直観なのだから情緒的な根拠以上のものをまだ示すことが出来ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その情緒的な外被の下に示された或る段階の論理的な真髄――客観的世界の存在に関わる――を内容とするものなのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...例の有名な情緒的な無限定性の謂であるのだから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...之に反して文学主義型の解釈哲学は比較的情緒的なインテリジェンスの所有者に...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...情緒的な場面を彼女は本能的に恐れていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最も情緒的なもの...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...当時の情緒的なローマン主義の文芸と今の科学上の真(しん)を重んずる教育主義と...
夏目漱石 「教育と文芸」
...情緒的なコルトーの温かさとは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...カーペンター(John Alden Capenter1876―1951)アメリカの現代作曲家中最も正統的でかつ情緒的な作曲家...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そこには或る一つの情緒的な...
萩原朔太郎 「青猫」
...太だ異国情緒的な快感をばおぼえずにはゐられなかつたのだつた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...所謂新鮮ならんとする情緒的な甘えでなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生活に一貫した自立性を求めて行くアンネットの理性と情緒的な物との見かたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女の子だけに情緒的なことがらのほうが多かったが...
山本周五郎 「青べか物語」
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