...暗黒映画はホラー映画とも違い、より情念的な作品が多い傾向にあります...
...心中ひそかに怪しげなる情念に酔いしれるのを喜んだ...
海野十三 「振動魔」
...田鶴子に対して情念を非常に燃やして接近していた若い男の中の五名ほどが...
海野十三 「千早館の迷路」
...或る身体的傾向性及び他のこれに類する情念を感覚した...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...また情念をそそられた...
豊島与志雄 「朝やけ」
...ネロ独特の情念でもって...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...情念の炎に燃料を注いだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...獨斷の多くは情念に基いてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...情念が習慣的になり...
三木清 「人生論ノート」
...彼等においては功名心とか競爭心とかいふ他の情念が嫉妬よりも強く...
三木清 「人生論ノート」
...かやうなものとしてそれはすべての情念の入口であると共に出口である...
三木清 「人生論ノート」
...泣くことが情念を鎭めることである理由もそこにある...
三木清 「人生論ノート」
...それらは他の情念に比して遥(はる)かに持続的な性質のものであり...
三木清 「人生論ノート」
...なぜなら他の情念はそれほど持続的でないから...
三木清 「人生論ノート」
...私と同じい少年時代の悩ましい人懐こい苛苛しい情念や...
室生犀星 「抒情小曲集」
...かつてカエサルを動かしたすべての情念を有すると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ自分をくすぐるあの甘い情念や・自分が他人に好かれているのを知って感ずる愉快さや・甲からも乙からも愛され求められていると知って感ずるあの愉快さを・捨ててかえりみないばかりでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そういう情念は、必ずしもいきなり我々の襟もとに飛びつくものではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...孔明はもっぱら理念の争いを避けて衆の情念を衝いたのである...
吉川英治 「三国志」
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