...暗黒映画はホラー映画とも違い、より情念的な作品が多い傾向にあります...
...ドーやら情念(こころ)の発作(ほっさ)を打消(うちけ)して行(ゆ)くのが上手(じょうず)になるようでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...連帯感はあるが――」押えていた歪(ゆが)んだ情念が...
梅崎春生 「幻化」
...また私はすべての欲望や情念を身體のうちに且つ身體のために感覺したし...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...女神或は人界の女性に向ふ情念は...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...つまり影像や情念や意欲やパトスからロゴス...
戸坂潤 「思想としての文学」
...人間学的「情念」にまで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...情念の炎に燃料を注いだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...一つの情念を支配し得るのは理性でなくて他の情念であるといはれる...
三木清 「人生論ノート」
...むしろ感傷はあらゆる情念のとり得る一つの形式である...
三木清 「人生論ノート」
...かやうなものとしてそれはすべての情念の入口であると共に出口である...
三木清 「人生論ノート」
...情念はその固有の力によつて創造する...
三木清 「人生論ノート」
...情念に対する知性の力と無力とである...
三木清 「人生論ノート」
...情念の動くままにまかされようとしている身体に対して適当な体操を心得ていることは情念を支配するに肝要なことである...
三木清 「人生論ノート」
...噂はかかるものでありながら噂として存在するに至ってはもはや情念的なものでなくて観念的なものである...
三木清 「人生論ノート」
...賢者は人間のもろもろの情念に正道をふみはずすことを許してはならないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...以上二つの情念を均等にもちあわせた者を知らない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの野心という恐ろしい情念にあっては忽(たちま)ちに変えられおさえつけられた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この人生にもし信なく義もなく美というものもなかったら、実に人間とは浅ましいものではあるまいか」諄々(じゅんじゅん)と説かれるうちに、関羽はいつか頭(こうべ)を垂れて、眼の前の曹操を斬らんか、助けんか、悶々、情念と知性とに、迷いぬいている姿だった...
吉川英治 「三国志」
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