...われわれに對する翁の愛情の深いのには...
石川三四郎 「浪」
...そして眞に情の深い挨拶振りで足人も涙を拭はぬ譯にゆかなかつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...たいへん愛情の深い人のような気がしていても...
太宰治 「一問一答」
...情の深い人であった...
太宰治 「酒ぎらい」
...あれは、情の深い子です...
太宰治 「十五年間」
...情の深い立派なお方だ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...此の世で一ばんお情の深いおかたです...
太宰治 「新ハムレット」
...陰(ひそか)にその情の深いのに感じた...
田中貢太郎 「阿宝」
...(不如帰の小川某女ではない)大層情の深い話上手(じょうず)の方(かた)だった...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...人情の深いところまで見通してるようだった...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...それは情の深い性質の特徴である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...情の深い、お由羅を欺くこともできなかったが、仙波の娘だという事も出来なかった...
直木三十五 「南国太平記」
...同情の深い小梅(こうめ)の伯父さんに頼るより外(ほか)に道がない...
永井荷風 「すみだ川」
...「真に人に接して城壁(じょうへき)を設(もう)けず一視同仁(いっしどうじん)的の愛情の深い人だ」という...
新渡戸稲造 「自警録」
...愛情の深いものか...
久生十蘭 「湖畔」
...情の深い父親をもって居りましたから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつもそういう同情の深い水汲みを見つけて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...情の深い人であつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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