...縛(いましめ)の鎖も切れるばかり身悶えをした有樣は...
芥川龍之介 「地獄變」
...立ちつ居つ身を悶えて...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...悶えである...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...かつは苦(くるし)みかつ悶え錯(あやま)ち怒(いか)ることあつて燃立つ心に命がある...
エミイル・※[#濁点付き片仮名ヱ、1-7-84]ルハアレン Emile Verhaeren 上田敏訳 「不可能」
...甞てはその人の心身共に自分がすっかり握っていたのだという安心を得ようと悶える...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...むずむず身悶えしてゐた...
太宰治 「清貧譚」
...成は牀(ねだい)の上に身を悶えて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...やはり滿ち足らぬ悶えがある...
田山花袋 「道綱の母」
...悶え苦しんでいる人の傍に行くと...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...私は剥製術といふ悪徳を呪つて身を悶えた...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...胸がくるしく悶えておりました...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...おなか (身を悶え)とうとう...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...悶えるように燃えつづける火を見て...
本庄陸男 「石狩川」
...必死になって身悶えした...
正岡容 「小説 圓朝」
...フィッファーロが大きな金メッキのフロアランプから後脚でぶら下げられて身悶えし...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...手の指を組み合せて悶えた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その犬は道のまん中で断末魔の身悶えにもだえてまわつていたが...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...精根の深い瞳の中へ年下の男のなめらかな悶えを...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??