...尤もこの悶々の場合にこれより以上に玉成(ぎょくせい)する事はとても出来なかったろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...悶々(もんもん)として...
海野十三 「地球要塞」
...悶々(もんもん)のたうち返る美人の肉塊(にっかい)の織り作(な)す美...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...悶々(もんもん)の情を胸の中に納めていると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...初恋の人と別れてからの悶々(もん/\)の情を晴らしたのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...立つて羅馬を討たんとは決意せりかくて我日夜悶々...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...僕はね返りばかりしながら床中で悶々としていた...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...私は悶々とした日々を送つてゐた...
平山千代子 「お泊り」
...この片戀の悶々の情が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...明かりが気になり悶々として...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...悶々と考えながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...始(はじ)め何の爲に悶々するのか解らなかツたが...
三島霜川 「平民の娘」
...ジャックの心中は甚だ悶々たるものであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...下(しも)は閨中(けいちゅう)の悶々事(もんもんじ)に到るまで...
夢野久作 「近世快人伝」
...悶々とした不平が数えられて...
吉川英治 「江戸三国志」
...悶々(もんもん)と一時剣をおさめた...
吉川英治 「三国志」
...悶々(もんもん)と思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...悶々としてものいわぬ眸...
吉川英治 「新書太閤記」
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