...是に於て彼悵然として兼平に云つて曰「首を敵の為に得らるゝこと...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...悵(ちやう)たる征驂(せいさん)をとゞめて遊子天地に俯仰(ふぎやう)すれば...
石川啄木 「閑天地」
...失うところの大(だい)なるを悵恨(ちょうこん)するよりは...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...自分の墜ちた処へ往くと壑の底へ向って悵望(ちょうぼう)し...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...「惆悵(ちゅうちょう)す東欄一樹の雪...
永井荷風 「十九の秋」
...わたしは富士の眺望よりしてたまたま蘇山人が留別の一句を想い惆悵(ちゅうちょう)としてその人を憶(おも)うて止(や)まない...
永井荷風 「日和下駄」
...悵然(ちょうぜん)として人に語っているのを聞いた...
永井荷風 「放水路」
...悵然(ちょうぜん)として行く末とこし方をながめて立ち...
中里介山 「大菩薩峠」
...而かも人をして徒らに惆悵自失に終らしむることなく...
原勝郎 「貢院の春」
...毎(つね)に悵然(ちょうぜん)として太息(たいそく)せられる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...長逝されたと云ふことを新聞紙上の死亡広告で発見して私は頗る暗然悵然とした...
正岡容 「山の手歳事記」
...暫時此別不悵然...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...東山六六峰何処、雲鎖二泉台一惨不レ開、歳在二竜蛇一争脱レ※、人伝麹蘖遂為レ災、一朝離レ掌双珠泣、五夜看レ巣寡鵠哀、彼此撫来最惆悵、海西有レ母望二児来一...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...胸をおおうばかり垂れているその漆黒(しっこく)を握って悵然(ちょうぜん)と...
吉川英治 「三国志」
...惆悵(ちゅうちょう)久しゅうして...
吉川英治 「三国志」
...彼は独り悵然(ちょうぜん)と壁に対していた...
吉川英治 「三国志」
...「何をそのように悵嘆(ちょうたん)なされますか」と...
吉川英治 「三国志」
...将門は悵然(ちょうぜん)と歎声の尾を曳きながら...
吉川英治 「平の将門」
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