...惆悵(ちゅうちょう)と独(ひと)り帰って来ました...
芥川龍之介 「秋山図」
...悵然(ちやうぜん)と徒(いたづ)らに長い手足を見廻した...
芥川龍之介 「東京小品」
...或時は陋巷(ろうかう)月を踏んで惆悵(ちうちやう)として咨嗟(しさ)し...
石川啄木 「閑天地」
...自分は悵然(ちょうぜん)として産土の前に立ちどまった...
伊藤左千夫 「落穂」
...失うところの大(だい)なるを悵恨(ちょうこん)するよりは...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...今も猶(な)お悵恨(ちょうこん)の腸(はらわた)を傷めずにはいられぬものあるが...
岩村透 「不吉の音と学士会院の鐘」
...Kと一緒に暫らく灰燼の中を左視右顧しつゝ悵然(ちょうぜん)として焼跡を去りかねていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...吾人豈惆悵たらざるを得むや...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...胸中売宅の事を悔ひ悵然として眠ること能はず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...悵然(ちょうぜん)として行く末とこし方をながめて立ち...
中里介山 「大菩薩峠」
...而かも人をして徒らに惆悵自失に終らしむることなく...
原勝郎 「貢院の春」
...再罹災した往事を顧みて太だ悵然たらざるを得ない...
正岡容 「浅草燈籠」
...凹巷は「悵然帰来...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...悵怏として悲しむ漣である...
横光利一 「欧洲紀行」
...惆悵回首思往日...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...惆悵(ちゅうちょう)久しゅうして...
吉川英治 「三国志」
...彼は独り悵然(ちょうぜん)と壁に対していた...
吉川英治 「三国志」
...悵然(ちょうぜん)と中国の夜空を仰いで...
吉川英治 「新書太閤記」
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