...是に於て彼悵然として兼平に云つて曰「首を敵の為に得らるゝこと...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...悵然(ちやうぜん)たる愁懐を蓬々(ほうほう)一陣の天風に吹かせ...
石川啄木 「閑天地」
...失うところの大(だい)なるを悵恨(ちょうこん)するよりは...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...吾人豈惆悵たらざるを得むや...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...弟は悵然(ちょうぜん)としてそこに立ちつくしていたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...惆悵(ちゅうちょう)として盃(さかずき)を傾くる事二度(ふたた)び三度(みた)び...
永井荷風 「妾宅」
...そんな攻撃はしないだろうといって悵然(ちょうぜん)としていました...
夏目漱石 「こころ」
...而かも人をして徒らに惆悵自失に終らしむることなく...
原勝郎 「貢院の春」
...他人のこれに死するものあるを見れば慷慨惆悵(こうがいちゅうちょう)自(おのず)から禁ずる能(あた)わず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...毎(つね)に悵然(ちょうぜん)として太息(たいそく)せられる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...悵然と屍骸を見下ろして...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...暫時此別不悵然...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...悵怏として悲しむ漣である...
横光利一 「欧洲紀行」
...胸をおおうばかり垂れているその漆黒(しっこく)を握って悵然(ちょうぜん)と...
吉川英治 「三国志」
...彼は独り悵然(ちょうぜん)と壁に対していた...
吉川英治 「三国志」
...「何をそのように悵嘆(ちょうたん)なされますか」と...
吉川英治 「三国志」
...将門は悵然(ちょうぜん)と歎声の尾を曳きながら...
吉川英治 「平の将門」
...その悄悵(しょうちょう)として...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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