...昨日の試合で、彼は悲願の通算安打記録を更新した...
...すべてを上(かみ)御一人に奉還し奉るのが自分らの悲願だと言って...
高見順 「いやな感じ」
...救世の悲願に眼をらんらんとみひらき給うかに拝せられる...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...かならずしも聖書にあらはれたキリストの悲願を知つてはゐないのだ...
太宰治 「世界的」
...かならずしも聖書にあらわれたキリストの悲願を知ってはいないのだ...
太宰治 「世界的」
...悲願の巨像を彫りつづけていることは...
中井正一 「巨像を彫るもの」
...――門倉平馬の力で、まとめられるほどの敵が、何百人あろうと、それに打ち負かされるようでは、わしの悲願が、成し遂げられようか? わしの敵どもは、もっともっと力の強い人達だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...悲願がふり注がれているのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...仏の悲願は私たちの罪の多寡(たか)には左右されない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...これが「無有好醜」の悲願である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...みどうの家はその悲願をはたすために...
山本周五郎 「山彦乙女」
...彼女という悲母の悲願は...
吉川英治 「私本太平記」
...願いはそちとかわらぬが」「悲願と悲願...
吉川英治 「私本太平記」
...庶民の悲願がこの二字にこめられて来たものとおもう...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...「悲願の旗」サンデー毎日...
吉川英治 「年譜」
...千部も」「わしの悲願じゃ」「その写した経文を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...世の中の不孝者に読ませてやろうと悲願を立てたが――親泣かせは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わしの悲願は、そんな小さいものじゃない」と、お杉はいつか筆を擱(お)いてしまって、傍らに重ねてある写し終りの薄い写経五、六部のうちから一冊をぬいて、「――これを其方(そなた)に与えますから、暇のあるたびに誦(よ)んだがよい」と、恭(うやうや)しく授けた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そいつあ、本位田のばあさんが、悲願を立てて、生涯に千部写すとかいってる写経だよ」「どれ」少し文字の見えるのが、手へ奪って、「なるほど、ばあさんの手蹟(て)だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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