...独習をもって刺繍に長じたる人にして狩野芳崖の『悲母観音』の繍は原画の傑出せると共に有名なり」とあるけれども...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...声なくして静かに佇(たたず)む悲母の観音は貴方がたの愛した姿であった...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...声なくして静かに佇(たたず)む悲母の観音は貴方がたの愛した姿であった...
柳宗悦 「民藝四十年」
...彼の骨身に沁みてゐた「悲母の愛」であつたにちがひない...
吉川英治 「折々の記」
...常にその「悲母」が棲んでゐたからであらう...
吉川英治 「折々の記」
...悲母の思いをせぐり上げられていた...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女という悲母の悲願は...
吉川英治 「私本太平記」
...田園(でんえん)の一悲母(いちひぼ)小閑(しょうかん)を楽しむというのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...京伏見廓細見(くるわさいけん)悲母悲妻春もここ数日が名残りであろう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...保元平治の戦いを身に知って来た悲母(ひも)の常磐は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...悲母悲心(ひぼひしん)一滝の音がする――水かさが増すわけでもないが夜は大きく耳へひびく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鼻くそをほじりながら――この因縁を以ての故に悲母(ひも)の子を念(おも)うこと世間に比(たぐ)いあることなくその恩...
吉川英治 「宮本武蔵」
...悲母(ひも)の迷い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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