...戦争の悲惨なる事は...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...得るところは何百万人という人間を殺した悲惨なる歴史の外(ほか)はない...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...悲惨な愚かな行為であったのだ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...『おぼろ舟』のお藤に対する悲惨な哀れな読者の同情を促すやうな光景や...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...悲惨な気分のうちに読者を放置した小説も多い...
豊島与志雄 「作家的思想」
...青年の悲惨は決して悲惨なものではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...子供とも娘とも婦人ともつかないふたりの悲惨な者が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何とも云えぬ悲惨な叫声(さけびごえ)...
永井荷風 「狐」
...悲惨な躓(つまづ)きの最初のものはこの小事件であったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...雪の大路を濶歩(かっぽ)するその悲惨なる心根――それは実際の困窮を知らぬものには想像もつきかねるいたましさである...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...救い難い悲惨な境遇を忘れるために...
久生十蘭 「泡沫の記」
...悲惨なる般若の面を執つてしまつたに相違ないのだ...
牧野信一 「浪曼的月評」
...悲惨なほとんど蒙昧の状態を力強く指示するものと考えたい...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...農業主義の下において社会の下層階級の状態が極めて悲惨な事例はもっとたくさんある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...先生の生活は一層悲惨なものであったろうことも事実である...
武者金吉 「地震なまず」
...悲惨な運命に虐げられた朝鮮は...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...下女(げじょ)が台所でちょっと間違えて毒な薬を食物に混ぜても男は悲惨な結果になりましょう...
与謝野晶子 「産屋物語」
...この人たちが半年後に悲惨な目に逢ったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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