...一昨年以来菊が私に示した悲壮な態度...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...思えば山下局長の心事誠に悲壮なものがあるではないか...
戸坂潤 「社会時評」
...隠れていることであろう! そしておそらくもっとも悲壮なのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」それは何とも云えない悲壮な感激だった...
豊島与志雄 「反抗」
...悲壮な心に痛快な響きを与える文句が所々に出て来ないでもなかったが...
豊島与志雄 「反抗」
...云い知れぬ悲壮な気持になっていった...
豊島与志雄 「反抗」
...悲壮な北海道の吹雪(ふぶき)は...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その生活の惨めなことで誰しらぬもののなかったシュレジアの織匠が命がけの悲壮な一揆を起した...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...味方の悲壮な敗報ばかりを伝えた...
吉川英治 「大谷刑部」
...何たる悲壮な遺詔であろう...
吉川英治 「三国志」
...十兵衛の眉には悲壮なものが漲(みなぎ)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「退(ひ)けッ」「ひき揚げだッ」悲壮な敗将の声をつつんで...
吉川英治 「新書太閤記」
...実に五十六年間にわたる悲壮な闘争をつづけて来たわけである...
吉川英治 「新書太閤記」
...悲壮な覚悟すらしているのであった...
吉川英治 「親鸞」
...水に囲まれた悲壮な城は...
吉川英治 「茶漬三略」
...憂国の赤心は、彼のみのものではない」とも云って、各、悲壮な決意を、鎮台の司令部――熊本城のひとつに蒐(あつ)めていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...悲壮な眼を集めているのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...悲壮なものに十兵衛は胸打たれた...
吉川英治 「柳生月影抄」
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