...喜ぶものを追うても悲しむものを追うても常に底の方に獨特の喜びを感じてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...どうしたのだろう」悲しむべき想像――それがだんだんと...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...君の告白を悲しむというよりも...
江戸川乱歩 「疑惑」
...直ぐその悲しむべき考が脳を衝(つ)いて上つて来る...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...一口(ひとくち)に他の犬を喰(く)うてしまうことが出来ぬを悲しむ如く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...歎願でも例えば判事の論告の内に取り上げられれば実際上は極めて大きな効果があるので請願でなかったことを悲しむ理由はどこにもないだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...悲しむのも無理はない...
夢野久作 「ルルとミミ」
...悲しむべきである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...現代の芸術の悲しむべき顧客を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...埃及は所詮私に取つて詩の國であり得なかつたことを悲しむ外はない...
濱田耕作 「埃及雜記」
...雄吉は不良少年の手に落ちた文壇を悲しむよりも...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...悲しむ気にもなれず...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...長々と苦力の状態を嘆き悲しむならば...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私はただ母の手に抱かれその死を悲しむ親属の啜り泣きの裡にこの世を去る事の出来たと云う事ばかりを幸福だったと云うのである...
宮本百合子 「悲しめる心」
...その政治に対する無知と無判断なならわしは救うにかたいと悲しむにちがいない...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...つよくよろこぶ心、つよく悲しむ心、つよく憤ることのできる心、そういう心は豊かな心である...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...もしくは子を失って悲しむ親の話の...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...この悲しむべき利害の大衝突を...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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