...泣く悲しむという事は次になり...
饗庭篁村 「良夜」
...あなたに悲しみがあればあなたと共に悲しむものがここに一人(ひとり)いる事を忘れないでください...
有島武郎 「或る女」
...翁をして非難の言を放たしめたるは吾人の悲しむ所なり...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...一同はこの悲しむべきでき事のため...
海野十三 「火星探険」
...悲しむ可くして怒る可き所なし...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...連城を弔(とむら)ってひどく悲しむと共にそのまま息が絶えてしまった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...尋常でない死に方をしたのを悲しむ感情が...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...勿論當時古來相傳の文化を失つた事は悲しむべき事であつたに違ひありませんが...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...何時も悲しむさびしさが...
長谷川時雨 「市川九女八」
...秘かに云ふと(明らかに云ふとユキ子達が悲しむからなのですが)私は...
牧野信一 「ランプの便り」
...詩を賦して以て自ら悲しむ...
南方熊楠 「十二支考」
...若い女房たちの更衣の死を悲しむのはむろんであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...当月五日竹原大叔父病死仕候に付為弔礼家来添差遣仕候処途中より逐電仕候と悲しむべき報知の頼杏坪より九月十九日付にて其友篠田剛蔵に達したるときは正に是れ春水が赤崎元礼と共に特典を以て昌平黌に経を説きし年なりき...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...同時にその議論が事実上常に裏切られつつある事を悲しむものである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そちが悲しむと、信長の心もかなしむ...
吉川英治 「新書太閤記」
...悲しむことがあろう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...自堕落(じだらく)な主人のすがたを悲しむかのように...
吉川英治 「源頼朝」
...この上もなく安心だからの」「…………」「何を悲しむ」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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