...たつた一人で何かしてゐるのを覗き見ることに悪魔的な喜びを感じることがあります...
竹久夢二 「ある眼」
...何か腹癒(はらい)せに彼女をさんざん弄(もてあそ)んでやりたいような悪魔的な野心も芽生(めば)えないわけに行かなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...自分のキリスト教徒の旅人の歌のある節から今発している悪魔的な傲慢(ごうまん)心や...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悪魔的な仕事なんだ...
西尾正 「墓場」
...苦しみは離れた悪魔的な動物が原因であり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...自分の心――悪魔的な真っ黒な心を幽里子の澄み切った心の鏡に映されたような気がして...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...仏像破壊を道楽にして居る悪魔的な丈太郎にも...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...親分」この男の悪魔的な空想は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...次第に悪魔的な興味が高じて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの時感じた一瞬の悪魔的な気持ちが...
林芙美子 「瀑布」
...彼の悪魔的な才能の術策によって結びつけた二人の若者達の心を読み取った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...口を極めて罵るような悪魔的なものでもなかった...
久生十蘭 「泡沫の記」
...深い碧眼(へきがん)にムーアはランクロの悪魔的な美貌を見る思いだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...「引き返そうか」悪魔的な衝動が胸をかすめた...
松濤明 「春の遠山入り」
...僕は偉大な悪魔的な美の道で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...この小さな悪魔的な刺すような貫くような警告...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...俺はあらゆる悪魔的な食物をこの舌で味はひ廻らう...
村山槐多 「悪魔の舌」
...悪魔的な興味を多分におぼえるのだった...
吉川英治 「親鸞」
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