...耳ざわりな悪魔的な声で咆(ほ)えながらシャコその他の猟鳥をさがして雪の外殻のうえをうろつくのを聞いた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...何か腹癒(はらい)せに彼女をさんざん弄(もてあそ)んでやりたいような悪魔的な野心も芽生(めば)えないわけに行かなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...呪(のろ)われた悪魔的な混沌(こんとん)だと確信して...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それは変に悪魔的な手だった...
豊島与志雄 「黒点」
...自分のキリスト教徒の旅人の歌のある節から今発している悪魔的な傲慢(ごうまん)心や...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悪魔的な暗澹たる気持に浸ってる時や...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...悪魔的な仕事なんだ...
西尾正 「墓場」
...その悪魔的な香気と酔は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...悪魔的な捨鉢な気持になって行くのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...悪魔的な復讐でなければなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなに悪魔的なものであったか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな悪魔的な事をやり乍らも...
野村胡堂 「百唇の譜」
...悪魔的な力が自分を彼女の胸の中に運び込んで欲しいと願った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...とんでもないひどい悪魔的な仕業(しわざ)です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...私によって決して体験されることがないこの悪魔的な Unding は...
三木清 「人生論ノート」
...悪魔的な冷静さのお蔭であったろうと思うが...
夢野久作 「一足お先に」
...とかく悪魔的な行為を好む性格が...
吉川英治 「江戸三国志」
...かれはまだお千絵にもお綱にも持ったことのない悪魔的な考えにフト頭を濁していた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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