...悪鬼の首(かしら)...
太宰治 「誰」
...搦(から)め捕ってこれへ引き据えエ!」青筋たてた悪鬼のような主人の下知(げじ)に...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...相手の見境もなく悪鬼のように躍り蒐(かか)ってきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...初めそれをベルゼブル(訳者注 新約聖書にある悪鬼の頭)だとさえ思ったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...斬った男は、真赤な顔をして、刀を振り上げて、悪鬼のように、眼を剥き出して「こらっ、うぬらっ」と、叫んで、三人に、走りかかった...
直木三十五 「南国太平記」
...血を見て飽くことを知らざる悪鬼の如く喧伝するやからは別だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この悪鬼のような犯人を探させましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...悪鬼の棲家に迷い入り...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...骸骨(がいこつ)の形をして脅すような容貌をした悪鬼の姿や...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...右へ――左へ――遠く広く――悪鬼の叫びをあげて! 私の心臓めがけて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...蝋燭(ろうそく)を手に持った主婦の顔が片明りで悪鬼のように...
室生犀星 「三階の家」
...ジョーは悪鬼のように咬みまわつていたが...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...髪の毛のモジャモジャした悪鬼のような...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...悪鬼のように全身をわななかせた...
夢野久作 「名君忠之」
...彼は悪鬼のような甥を...
吉川英治 「新書太閤記」
...悪鬼の舌打ちをならした...
吉川英治 「親鸞」
...悪鬼の跳躍をほしいままにして...
吉川英治 「平の将門」
...悪鬼のように斬ってかかる孫兵衛の死にもの狂いに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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