...晩に聞いた幽霊や悪鬼の話が...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...医師は悪鬼の使者にして薬品は悪魔の供する毒物なりといわず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...見るもいまわしい土色の面に悪鬼のような炯炯(けいけい)たる眼を光らかし...
海野十三 「蠅男」
...悪鬼の呪いにかかって...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...悪鬼の面を見たからであった...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...わアーという、喚声をあげながら、悪鬼のように、「博士をやっつけろ」「おやじを殺せ」「日本の少年を、渡せ」と、口々にわめき立てて、すでに、扉(ドア)の近くまで迫った...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...初めそれをベルゼブル(訳者注 新約聖書にある悪鬼の頭)だとさえ思ったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして自分を追求してきたこの悪鬼の殿堂はどこから出てきたのであるかと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...斬った男は、真赤な顔をして、刀を振り上げて、悪鬼のように、眼を剥き出して「こらっ、うぬらっ」と、叫んで、三人に、走りかかった...
直木三十五 「南国太平記」
...神尾主膳はさながら絵に見る悪鬼の形相(ぎょうそう)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...その幽霊のような悪鬼のような画像を...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...そのあいだに私の気質や性格は一般に――酒癖という悪鬼のために――急激に悪いほうへ(白状するのも恥ずかしいが)変ってしまった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...口々に悪鬼の呪文を唱へる債権者達に検束されて...
牧野信一 「沼辺より」
...ジョーは悪鬼のように咬みまわつていたが...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...怒るときは悪鬼の如く...
吉川英治 「三国志」
...悪鬼の舌打ちをならした...
吉川英治 「親鸞」
...悪鬼のように憎むところがあろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...悪鬼のように歪(ゆが)んでいた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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