...言うことだけはぺらぺらと悪達者だったり...
梅崎春生 「凡人凡語」
...学士は彼の何者にも頓着(とんじゃく)しない悪達者な腕前に三歎(さんたん)するより外なかった...
海野十三 「地球盗難」
...それほど悪達者であろうとは! いつも英語でばかり話していた要が...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...むしろあまりに悪達者な漫画家の技巧がその内容と反比例を示す場合も少なくないように見える...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...悪達者な職人の作った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最も職業的な悪達者な文字で「見切物」と三字...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...悪達者(わるだっしゃ)だともいわれ...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...そうとう悪達者なやつ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...叱ったりなじったりするより、おだてあげて、悪達者に仕あげ、つまらぬ誤ちを繰返さぬように上手に揉みほぐしてしまうのである...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...余程弁説の悪達者や嫉妬深さなどがなくなつたのに...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...変な悪達者もなく日常経験の様々な事象を美しく書きこなす才能は充分に持ち合せて着々と大成してゆく作家ではあらう...
牧野信一 「浪曼的月評」
...ぎん蝶は「目が開き度くなつた」と前へ乗り出しては悪達者に三味線を引つ掻き廻し...
正岡容 「大正東京錦絵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??