...悪運強き怪賊は、追手の舟を逆用して、あの恐ろしい速力で、逃げ去ろうとしているのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あんたは――運が強い」「悪運か? おだてたって駄目だい」「ちょいと...
高見順 「いやな感じ」
...戦災をまぬかれたとは、悪運つよしだ...
太宰治 「饗応夫人」
...私の悪運はなか/\強いわい! 祝すべきか...
種田山頭火 「其中日記」
...もう生命(いのち)がけであくまでも自分の悪運に突撃してゆこうとする涙ぐむような意地になって来た...
近松秋江 「狂乱」
...なかなか悪運(?)の強い彼にとって...
中里介山 「生前身後の事」
...ために悪運つきていっせい検挙となった次第だ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...次から次から悪運のつながりではありませんかお母さん!腰巻も買いたし...
林芙美子 「新版 放浪記」
...自分から悪運をひきだしていよいよ不幸を深めて行く...
久生十蘭 「海難記」
...放埓な夢想に耽りだしたところから悪運がはじまった...
久生十蘭 「海難記」
...ひたすら悪運と戦ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...悪運はつねに彼の上にあった...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...そして悪運強くマメで居ます...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...それが悪運を呼ぶのだというんです...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...もっとも――その機械舟が彼に悪運をもちきたすことになったのであるが……...
山本周五郎 「お繁」
...不逞鮮人の兇悪運動を庇護...
夢野久作 「爆弾太平記」
...さては悪運強く今日まで生きのびておったのか」「うーむ...
吉川英治 「剣難女難」
...悪運はやっぱり当てにはなるめえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??