...その子は持って生れた悪運から解放されたことになる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私が自分に落ちるものと覚悟していた悪運が...
梅崎春生 「桜島」
...元にもどっていったん悪運に乗るモレロは...
海野十三 「恐竜島」
...そこで彼は悪運に襲われた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...その男は余程の御幣(ごへい)かつぎとみえて、その日の新聞紙の上にくもが一ぴきとまつてゐるのを見て、気にかゝつてならないから、幸運か悪運か、どつちの前兆(しるし)なのか、一つ考へてみてほしいといふのだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...この悪運命の蔭(かげ)からすっかり離れてしまいます...
永井荷風 「監獄署の裏」
...君は悪運の強い人だよ...
林芙美子 「晩菊」
...悪運の先駆けと思わざるを得ないというのは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ひたすら悪運と戦ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...戦史上でもあんなひどい悪運はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...その悪法とこれが悪運用は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それが好運なのか悪運なのかは知らないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして悪運強くマメで居ます...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...もっとも――その機械舟が彼に悪運をもちきたすことになったのであるが……...
山本周五郎 「お繁」
...彼はあまりに悪運を引き過ぎた...
横光利一 「花園の思想」
...もっとも足のよわい蚕婆は、れいの針を口にふくんで、まえの抜け穴(あな)に舞いもどり、見つけられたら吹き針のおくの手をだそうと、眼(まなこ)をとぎすましていたけれど、悪運まだつきず、穴の前を加賀見忍剣(かがみにんけん)と龍太郎が駈け過ぎたにもかかわらず、とうとう見つけられずに、なおも息を殺していた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...もう貴様の悪運も尽きたのだぞ」「ヘン……よくお分りでございますこと」「大津口まで出れば...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...悪運の永く続いた例(ためし)はないのだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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