...彼は悪童で、いたずらばかりしている...
...学校でも有名な悪童がいるらしい...
...悪童のようなことをしてはいけない...
...あの子はまるで悪童みたいに振舞っている...
...悪童に手を焼く保護者たちの声が聞こえる...
...悪童どもは大饗宴を張ったことである...
石川欣一 「比島投降記」
...阿部次郎や木村荘太なんて当時の悪童連が嗅(か)ぎつけて又ゆくという始末で...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...また悪童たちが忍び寄って来て...
太宰治 「作家の手帖」
...国鉄の線路上に悪童が石を置くイタズラまで...
田中英光 「さようなら」
...私等上町の悪童には...
直木三十五 「大阪を歩く」
...安堂寺町と、野麦と、――それは丁度、私の住んでいた家の、崖の真下が、九里丸君らの家のあった所で、その長屋の悪童と、私らの悪童とは、よく、石を抛合(なげあ)ったものである...
直木三十五 「大阪を歩く」
...牧は、その筆に、その血をつけて、一筆を下すたびに「南無、大忿怒明王、法満天破法、十万の眷属(けんぞく)、八万の悪童子、今度の呪法に加護候え」と、呟いたり、口の中でいったりしていた...
直木三十五 「南国太平記」
...「先生、決死の勇をふるったんだね」などと、悪童どもは、気楽なことをいって喜んでいたものである...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...悪童連中、いい加減な相の手を入れていると、そうとは知らぬ女車掌は、本当に決死の形相(ぎょうそう)である...
野村胡堂 「胡堂百話」
...編集局の悪童共が...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...怠けることを誇るといふありふれた悪童の典型的な頃だつた...
牧野信一 「貧しき日録」
...高篤三所蔵「風俗画報」の「浅草名所図絵」の挿絵家山本松谷は流石に心得たもので三味線堀の図に配するに捕鼠器にかかつた鼠をこの堀に棄てに行く町娘並びにその背後から興がり噺し立てて行く町の悪童どもを描いてゐる...
正岡容 「下町歳事記」
...「気がつかなかったのかな」もはや悪童どもがいないということを慥(たし)かめてから...
山本周五郎 「青べか物語」
...町の悪童どもはしばしばそれを見た...
山本周五郎 「青べか物語」
...寿童丸(じゅどうまる)を餓鬼(がき)大将にする学舎の悪童連は...
吉川英治 「親鸞」
...悪童ではあったが」「大きにお世話だ...
吉川英治 「親鸞」
...この高札に目をとめた悪童武蔵は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...村の悪童はみな彼に慴伏(しょうふく)し...
吉川英治 「宮本武蔵」
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