...稍あつて清子は極悪相(きまりわるさう)に言つた...
石川啄木 「鳥影」
...のっぺりとした無髯(むぜん)の悪相が現れて来た...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...私はこの悪相の姿が...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...金壺眼(かなつぼまなこ)の意地悪い悪相(あくそう)をした犬で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その評判は好悪相半ばしているようだが...
戸坂潤 「私の見た大学」
...川はひどい悪相を呈している...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...恐ろしい悪相がコビリ付いているのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...五十前後の鬼が霍乱(かくらん)を患ったような悪相の武家...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その思いの外なる悪相や...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神田中の若い男を狂わせたとは思われない悪相です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この悪相と言ってもよい男から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おそろしい悪相です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死の一瞬手前の、怨女の悪相が、名筆に従って、サラサラと描き上げられて行くのです...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...怒ったときはぞっとするような悪相になる」一八一八年の春...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...」「成程……」と院長は気味悪相に顎を机に押しつけて了った...
松永延造 「職工と微笑」
...おそろしい阿闍利さまの悪相を偲(しの)ばずにはおられません...
室生犀星 「あじゃり」
...昨夜チラとその悪相談を小耳に挟んだので...
吉川英治 「剣難女難」
...悪相の武士のわき腹から黒い血が噴出していた...
吉川英治 「八寒道中」
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