...悪病のある者でも...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...遺伝性の悪病患者には強制的に生殖を禁ずることも出来る...
丘浅次郎 「人類の将来」
...幾程なく永禄四年に義竜たちまち悪病を煩(わずら)ひ...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...それほど恐ろしい煩悩と云う悪病に...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...悪病の夫を看護しつゝ...
種田山頭火 「其中日記」
...羊の悪病は牧人を後(しり)えに退かしむるであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冬の闇夜(やみよ)に悪病を負う辻君(つじぎみ)が人を呼ぶ声の傷(いたま)しさは...
永井荷風 「妾宅」
...悪病をつつむ腐(くさ)りし肉の上に...
永井荷風 「妾宅」
...道に倒れた悪病の乞食であったにしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...まえまえから悪病でむしばまれよわりきっていた女の心臓がじっさいにはれつしてしまったという次第だから...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...まるで悪病みたいに静物にとりつかれて――さう開きなほると...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...何分にも悪病の事とて...
穂積陳重 「法窓夜話」
...悪病神と対峙している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...何もかも」「知らいでどうしよう! 金吾は悪病と悪夢からさめている! 形の上ではそちにも長い世話になったが...
吉川英治 「江戸三国志」
...悪病に仆れるおそれもあるが...
吉川英治 「三国志」
...また諸寺院で悪病神を追い退(の)ける祈祷(きとう)などをして...
吉川英治 「親鸞」
...その上ひどく酒ぐせが悪く酒を飲めば決して真直に家へかえれないという悪病をもった男で...
蘭郁二郎 「穴」
...わたくしは悪病を患(わずら)って永い間この瘡(かさ)に苦しんでおります...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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