...彼はそんなことをしたとしても、悪気はないと思う...
...彼女の言葉には悪気があるように感じた...
...悪気なく言っただけなのに、彼女から怒られた...
...彼の行動には悪気がなく、誤解されたようだ...
...悪気があってやったことなのか、それともただのミスなのか確認してみよう...
...悪気らしいものは...
芥川龍之介 「運」
...私は吠え立てる犬を、たった一本の往来で追いかけ、時に石を投げつけたりしたが、彼等は私のこの行為を、異国の野蛮人の偏屈さとして、悪気なく眺め、そして笑った丈である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それでいてしっかりしていて、悪気がなくて、蠅一匹だって殺さない男ですから、みんなから可愛がられましたよ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...そしてただあの言葉は悪気で云ったのではないから許してくれるようにと在った...
豊島与志雄 「運命のままに」
...今日は左様な悪気はことごとく消滅しているに相違ござりませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この山から立ちのぼる悪気の香いは...
中里介山 「大菩薩峠」
...「倅も悪気でした事じゃない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大胆ではあっても悪気はないやりかたですむものが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...私の何んの悪気もなしに云った言葉をもお前への中傷のようにとったのだろうか...
堀辰雄 「菜穂子」
...夏を惜んで切りに鳴き続けた――悪気なんて毛頭あつた筈はない...
牧野信一 「蝉」
...やや久しゅうして男極めて心地悪気(わるげ)に顔など欠けて血出でながら食物ども持ち来って饗し喜ぶ事限りなし...
南方熊楠 「十二支考」
...鶏を宮および百司の門に磔(たく)し以て悪気を禳(はら)う...
南方熊楠 「十二支考」
...(間(ま)の悪気(わるげ)に...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...(ひどく間の悪気に...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...悪気のない奴じゃが...
吉川英治 「銀河まつり」
...悪気流の支度は充分にできており...
吉川英治 「私本太平記」
...部屋にかえるとアダは体操を開始してポスト孔から大洋に向って胸の悪気流を吐き出した...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...悪気でやっても命がけだ……顔を洗う時に落したのかな……」親方は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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