...地境の悪所にあって...
泉鏡花 「薄紅梅」
...すべての悪所に突進して...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...バッジを悪所に落した事情をきくと...
田中英光 「オリンポスの果実」
...この男は悪所で殺されたんです――お寺様のほうではああいう場所をこう申すそうですな――殺されたうえに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...悪所通いをする若者などは...
直木三十五 「南国太平記」
...折々悪所場(あくしょば)へ出入(でいり)致し候得念(とくねん)と申す坊主にて有之候...
永井荷風 「榎物語」
...わが髪の白くなるのも打忘れ世にいう悪所場(あくしょば)をわが家(や)の如く今日は吉原(よしわら)明日は芝居と身の上知らず遊び歩いていたその頃には...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...悪所の金に詰まって...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅先で悪所通いをなすったり...
中里介山 「大菩薩峠」
...清廉高潔な君子然たる仁がびく/\ものでこつそり悪所通ひをやつてゐる処を見つけちまふなぞは兎角人の面白がるこつちやてな...
長與善郎 「青銅の基督」
...それはたしかに「悪所通ひ」だからね!しかし此の「関所」を通り越したら行くよ...
長與善郎 「青銅の基督」
...「亀の尾は、悪所やさかい...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...品川などの悪所である...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...七兵衛らは昂然(こうぜん)と「殿を悪所遊びに誘い...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...恐い所の「悪所(あくしょ)」と呼びなされていたものだが...
吉川英治 「紅梅の客」
...私は悪友と悪所を遊び歩いたりしていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...悪所へ行くらしいという噂を聞いたぞ」「まだ...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...悪所通(あくしょがよ)いと世間でいうほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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