...悪僧がぐっと引いた...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...何時(いつ)の間にやら以前(もと)の悪僧が再現して手に鰻裂(うなぎさき)の小庖丁を持っていた...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...悪僧の眉間に白毫(びゃくごう)を刻する如く突立った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...悪僧は今暫し傍におきて諭すべしといふに――これは手ぬるい...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...悪僧を追出し給はんと思ふものから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「悪僧の訴人によって...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...「古老伝に吉野悪僧等の企にて此の山の領地を劫奪し大師の霊跡を涜さんとす...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...悪僧といわるる内山愚童の死顔(しにがお)は平和であった...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...トリフォンというまやかしのノルマンディーの悪僧が残している野蛮なラテン語の謎(なぞ)めいた詩の二句を信ずるなら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「大悪僧」だとか...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...叡山(えいざん)の悪僧(あくそう)と云うべき面構(つらがまえ)である...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...悪僧日潤(にちじゅん)を捕(と)って押えたお手先...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...一日も早く件(くだん)の悪僧を誅戮(ちゅうりく)なし...
夢野久作 「名娼満月」
...その生母や悪僧の言(げん)を容(い)れて――生類(しょうるい)おんあわれみ――などという悪法律をもって...
吉川英治 「大岡越前」
...密教の邪淫の秘法を後宮に行う破戒堕落の悪僧にすぎぬとばかり...
吉川英治 「私本太平記」
...山徒の悪僧のみか...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして彼らと善信のあいだに、諸手(もろて)をひろげて、「悪僧どもっ、三つの答えは、おれがしてやる...
吉川英治 「親鸞」
...女御が通じていた悪僧の子とする説など...
吉川英治 「随筆 新平家」
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