...悪僧がぐっと引いた...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...女が泳げると見て向河岸の悪僧は...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...悪僧の眉間に白毫(びゃくごう)を刻する如く突立った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...悪僧このことを聞き...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「古老伝に吉野悪僧等の企にて此の山の領地を劫奪し大師の霊跡を涜さんとす...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...しかし上人が魔族を使嗾したために吉野の悪僧春賢僧正は同年十二月に俄かに夭滅し...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...トリフォンというまやかしのノルマンディーの悪僧が残している野蛮なラテン語の謎(なぞ)めいた詩の二句を信ずるなら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...訥升の安珍や左団次の悪僧剛寂などもまだ目に残っている...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「大悪僧」だとか...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...三千の悪僧を埋めて...
夏目漱石 「虞美人草」
...悪僧日潤(にちじゅん)を捕(と)って押えたお手先...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...やをれ悪僧其処(そこ)動くな...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...只今首尾よくこの悪僧を仕止めた以上...
夢野久作 「名娼満月」
...これを取り巻く悪僧どもが...
横光利一 「旅愁」
...その生母や悪僧の言(げん)を容(い)れて――生類(しょうるい)おんあわれみ――などという悪法律をもって...
吉川英治 「大岡越前」
...見事な悪僧である...
吉川英治 「私本太平記」
...社会を毒す悪僧どもを敵として起つのでなければならん...
吉川英治 「親鸞」
...そして彼らと善信のあいだに、諸手(もろて)をひろげて、「悪僧どもっ、三つの答えは、おれがしてやる...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索