...御恥しいが僕の悪作の中にはさう云ふ器用さだけの作品も交つてゐる...
芥川龍之介 「芸術その他」
...後代の豎子(じゆし)の悪作劇に定めし苦い顔をしたことであらう...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...流行しない悪作家に同情を寄せ...
太宰治 「鬱屈禍」
...私は貧しい悪作家であるが...
太宰治 「鬱屈禍」
...駄作、悪作、愚作、――せめて凡作を――傑作は出来ないから――もちろん、人生の、生活の、私の身すぎ世すぎである...
種田山頭火 「其中日記」
...悪作?近頃引続いてモンテエニュの第二巻を読んでいる...
中島敦 「光と風と夢」
...たとへその後百の悪作に自信を持たうと...
牧野信一 「浪曼的月評」
...勝者的気分で書かれている同氏の「悪作家より」(改造・十月号)でその気分は極めて率直と云えば率直...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...文展ではいろいろ駄作悪作の中にやはり面白いものあり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私自身も悪作家といわれた方がはるかに他の美名を貰うより潔い...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...そしてこれが悪作ならいよいよ悪作家と名附けられるべきである...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...煮ても焼いてもくえない悪作家という者は...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...どうも少年の悪作劇(いたずら)らしく感ぜられたので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その文体書風が悪作劇(いたずら)とも見えぬので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...人はあの欧州全土に行き渡る夥(おびただ)しいゴシックの作に悪作を見出そうとしてもただ困却するばかりであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...悪作を作るとも、罪を彼らに着せる事は無理なのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...江戸時代の勧善懲悪作家のまねをしているのでもない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...火加減をもって悪作(あくさく)なものと変質させようとするのである...
吉川英治 「増長天王」
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