...悪たれ小僧のレムである...
谷譲次 「踊る地平線」
...家の中でも彼は「悪たれ」であつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...女の生徒は男の生徒のように悪たれでなく批判的意志がなくて従順だから問題はないが...
戸坂潤 「社会時評」
...あだ名をトビ市といった十三になる悪たれ小僧が...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの悪たれ殿様の御嫡と来やがる...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ピポ! この悪たれ野郎(コキャン)がおまえに喋言(ジャボテ)してえそうだ...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...あれのことを手のつけられん悪たれじゃといって罵るじゃろからなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この頃じゃ一口いう二口目にゃ速(す)ぐ悪たれ口だ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...お勢が悪たれた一段となると...
二葉亭四迷 「浮雲」
...二十五歳まで普通の男より悪たれで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...金公の悪たれを口惜しがつて...
牧野信一 「肉桂樹」
...気の毒な位の可笑しさ!)「いかけや」と云ふ町内の悪たれ子供が大ぜいいかけやを取巻いて弄りものにする噺では...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...ひるま子供達の中の悪たれとけんかした...
山本周五郎 「青べか日記」
...悪たれをついているのだ...
吉川英治 「三国志」
...悪たれつくのもむりはない...
吉川英治 「私本太平記」
...まるで子供同士の遊戯のような悪たれを叩いているので...
吉川英治 「新書太閤記」
...四これは飛んでもない駄々ッ子だ、なんと賺(すか)しても肯(き)くどころか、木賃の老爺(おやじ)が、口を酢(す)くして、叱ったり宥(なだ)めたりすれば、却って、悪たれをたたき、一方の武蔵へは、よけいに執(しつ)こくなって、腕くびをつかむ、抱きついて強請(せが)む、しまいには泣いてしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ばばあのくせに、白粉なんかつけやがって、ヘンな女!」と、悪たれた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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