...悪たれ小僧の礫(つぶて)をぶつけた――悪戯(いたずら)を...
泉鏡花 「薄紅梅」
...僕たちを皆殺しにしようと思ってたに違いありません」「なんちゅう悪たれの市民やろ...
海野十三 「蠅男」
...彼は彼等に馬鹿だの間抜だのとあらゆる悪たれ口をたたき...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...つまらない悪たれ口はきかないで...
太宰治 「正義と微笑」
...あの悪たれ殿様の御嫡と来やがる...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...親分さん」お夏は悪たれた年増らしくニタリとしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...学校の悪たれどももさすがにこうは言わない...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...何となく祖母を味方のように思っているから、祖母が内に居る時は、私は散々我儘を言って、悪たれて、仕度三昧(したいざんまい)を仕散らすが、留守だと、萎靡(いじけ)るのではないが、余程(よっぽど)温順(おとな)しくなる...
二葉亭四迷 「平凡」
...月給とりになつたら俺あ拝んでやら……」「悪たれ吐くと...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...こっちで罰金とってやる』悪たれ口をついて...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...素早(すば)しこい悪たれ小僧に決してまけない男としてあらわされているところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...T「自由気儘の悪たれ小僧よ」言い度い事言って了うと大吉出掛けようとするので...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...手きびしく悪たれをいって...
吉川英治 「江戸三国志」
...悪たれを言い合ったりした竹馬の友でありますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...悪たれつくのもむりはない...
吉川英治 「私本太平記」
...子供の悪たれでも聞きながすように笑って...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まるで子供同士の遊戯のような悪たれを叩いているので...
吉川英治 「新書太閤記」
...口汚い方言で悪たれつきながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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