...悪たれ小僧の礫(つぶて)をぶつけた――悪戯(いたずら)を...
泉鏡花 「薄紅梅」
...どうして俺の腹から汝のような悪たれ娘が生れて来たのかと思うと不思議でしようねえ...
犬田卯 「米」
...あだ名をトビ市といった十三になる悪たれ小僧が...
中里介山 「大菩薩峠」
...親分さん」お夏は悪たれた年増らしくニタリとしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...学校の悪たれどももさすがにこうは言わない...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...老父のよりも激しい悪たれ口を聞いて...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...T「自由気儘の悪たれ小僧よ」言い度い事言って了うと大吉出掛けようとするので...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...悪たれを言い合ったりした竹馬の友でありますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...箸(はし)と悪たれを措(お)いてしまった...
吉川英治 「大岡越前」
...悪たれをいわれるさ...
吉川英治 「大岡越前」
...魏兵に悪たれ口をたたいた...
吉川英治 「三国志」
...悪たれをついているのだ...
吉川英治 「三国志」
...悪たれつくのもむりはない...
吉川英治 「私本太平記」
...子供の悪たれでも聞きながすように笑って...
吉川英治 「神州天馬侠」
...四これは飛んでもない駄々ッ子だ、なんと賺(すか)しても肯(き)くどころか、木賃の老爺(おやじ)が、口を酢(す)くして、叱ったり宥(なだ)めたりすれば、却って、悪たれをたたき、一方の武蔵へは、よけいに執(しつ)こくなって、腕くびをつかむ、抱きついて強請(せが)む、しまいには泣いてしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今日ばかりは城太郎も悪たれをたたかず...
吉川英治 「宮本武蔵」
...武蔵が悪たれをいうと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そんな悪たれをいう病人なのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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