...家の中でも彼は「悪たれ」であつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...どう見ても悪たれが大慌てで問題を写していて鉛筆が折れたがため...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...あだ名をトビ市といった十三になる悪たれ小僧が...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの悪たれ殿様の御嫡と来やがる...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あれのことを手のつけられん悪たれじゃといって罵るじゃろからなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...『たとえあれが手のつけられん悪たれであるにもせよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...気の毒な位の可笑しさ!)「いかけや」と云ふ町内の悪たれ子供が大ぜいいかけやを取巻いて弄りものにする噺では...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...あれでは悪たれるしか...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...素早(すば)しこい悪たれ小僧に決してまけない男としてあらわされているところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...手きびしく悪たれをいって...
吉川英治 「江戸三国志」
...わかったか呂布っ」三張飛の悪たれが終るか終らない咄嗟(とっさ)だった...
吉川英治 「三国志」
...悪たれをついているのだ...
吉川英治 「三国志」
...心にもない悪たれを申して...
吉川英治 「私本太平記」
...まるで子供同士の遊戯のような悪たれを叩いているので...
吉川英治 「新書太閤記」
...ご存じの大岡昇平とか今日出海などというお人がこの悪たれと諧謔(かいぎゃく)の大家なので...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...ばばあのくせに、白粉なんかつけやがって、ヘンな女!」と、悪たれた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今日ばかりは城太郎も悪たれをたたかず...
吉川英治 「宮本武蔵」
...悪たれをたたきながら逃げこんだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索