...悪たれ小僧の礫(つぶて)をぶつけた――悪戯(いたずら)を...
泉鏡花 「薄紅梅」
...家の中でも彼は「悪たれ」であつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...あのとおりの悪たれ婆(ばばあ)だから始末にいけない」と心の中で慨歎(がいたん)しながら...
近松秋江 「霜凍る宵」
...『たとえあれが手のつけられん悪たれであるにもせよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お勢が悪たれた一段となると...
二葉亭四迷 「浮雲」
...何となく祖母を味方のように思っているから、祖母が内に居る時は、私は散々我儘を言って、悪たれて、仕度三昧(したいざんまい)を仕散らすが、留守だと、萎靡(いじけ)るのではないが、余程(よっぽど)温順(おとな)しくなる...
二葉亭四迷 「平凡」
...二十五歳まで普通の男より悪たれで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...近所の悪たれどもの眼を避けながら...
夢野久作 「木魂」
...手きびしく悪たれをいって...
吉川英治 「江戸三国志」
...わかったか呂布っ」三張飛の悪たれが終るか終らない咄嗟(とっさ)だった...
吉川英治 「三国志」
...魏兵に悪たれ口をたたいた...
吉川英治 「三国志」
...悪たれをついているのだ...
吉川英治 「三国志」
...心にもない悪たれを申して...
吉川英治 「私本太平記」
...悪たれつくのもむりはない...
吉川英治 「私本太平記」
...下等な悪たれが聞えた...
吉川英治 「親鸞」
...ご存じの大岡昇平とか今日出海などというお人がこの悪たれと諧謔(かいぎゃく)の大家なので...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...婆あめ、悪たれいうて、草葉の蔭から後悔するな」「オオ、その後悔ならしてみたい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...口汚い方言で悪たれつきながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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