...折悪しく吹き捲(ま)くって来た一陣の烈風に...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...その中十九節に「こは彼(か)れ(悪しき人をいう...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...完全包囲をやらんことには、良かれ悪しかれ、どっちゃにしても寝覚(ねざめ)がわるおます」この巨大な体躯の持ち主は、頤紐(あごひも)をかけた面にマスクもつけず、彼の大きな団子鼻は寒気のために苺(いちご)のように赤かった...
海野十三 「蠅男」
...おり悪しく主人が不在で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そのことが善き意味にも悪しき意味にも...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうか悪しからず」「いや...
夏目漱石 「虞美人草」
...では勝手ながらこちらで埒を明けるから悪しからずという返し文が届いた...
久生十蘭 「無月物語」
...出遇つたことを善し悪しに関はらず隠さずに誌すのだ...
牧野信一 「冬の風鈴」
...◎父兄の子弟を教育するに厳に過ぐるは悪し...
正岡子規 「病牀譫語」
...その明治座の時には折悪しく出勤してゐなかつたし...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...葉子はその貧弱な肉体と一人よがりの気質を軽蔑憎悪している...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...その頃から国民が命ずるままに自分一身を良かれ悪しかれ日本の運命の最前線に投じたいと思っていたようです...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...御しゅくんと御家のために悪しかれと願うわけはない...
山本周五郎 「新潮記」
...人間の善し悪しぐれえ...
山本周五郎 「風流太平記」
...何が何やら盲目(めくら)滅法でしたがそのうちにダンダン出来のよし悪しがわかって来て...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...悪しからず」玄徳は...
吉川英治 「三国志」
...「いやいや悪(あ)しゅうとれば物事はいかようにも悪しゅうとれる...
吉川英治 「私本太平記」
...古井戸で犬死した鎌田新介などは悪しざまに謳(うた)い囃(はや)された...
吉川英治 「新書太閤記」
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