...折悪しく帆村名探偵の海外出張中なのを慨(なげ)いていた...
海野十三 「地中魔」
...ふだん自分の銭(ぜに)でお酒を呑めない実相を露悪しているようで...
太宰治 「善蔵を思う」
...苦労しぬいてきた女として妻は貧乏と冒険を憎悪し...
田中英光 「さようなら」
...どうか悪しからず御諒察を願います...
寺田寅彦 「書簡(※[#ローマ数字2、1-13-22])」
...その日汝は悪しき死を死せざるべし(五)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはさて置きかかるものに目をつくるは即ち「悪しき処に目をつくるもの」なればなり...
永井荷風 「小説作法」
...塩の善し悪しにいちばん関心をもっているのは...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...折悪しく目を覚して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...折悪しく誰も居なかったそうです」これでは手の付けようがありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...悪しき手相を善き手相にし...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...「活動のロッパ」相当受ける、調子大分悪し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...患者達が注射といふと奇妙に恐怖したり嫌悪したりして逃げ廻つて注射されようとしない...
北條民雄 「癩院記録」
...余が頭やや悪し...
正岡子規 「病牀六尺」
...悪しゅうはせぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自己にとって悪しき思想の出現を直接に思想の危機として感ぜざるを得ない...
三木清 「危機における理論的意識」
...しやがみて歌をかくも見た目悪し...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...(b)何すれぞ神殿に我々の悪しき習性をまつるや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その色や臭いを嫌悪してかかるので...
吉川英治 「三国志」
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