...何と言ふ俗悪さ加減!多忙我我を恋愛から救ふものは理性よりも寧ろ多忙である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...羽柴君はあまりのきみ悪さに...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...憎悪されて来た...
太宰治 「火の鳥」
...後味の悪さは同じだった...
豊島与志雄 「擬体」
...容貌に卑賤さや卑屈さや凶悪さなどが感ぜられる者には...
豊島与志雄 「程よい人」
...斉彬を、相続させてはならない)と、いう信念が、相当に固く、あるにはあったが、呪殺という手段のことを考え、何も知らぬ幼児の、次々と、死に行く様を見ると、その死の――その幼児の怨みの幾分かは、自分へかかってくるような気がして、余りに、その死が、うまく運ぶゆえに、自分の命のことに対しても、気味悪さが、感じられた...
直木三十五 「南国太平記」
...日本の旅館にはそれに優(まさ)るとも敢(あえ)て劣らぬ同じ蒲団の気味悪さに...
永井荷風 「夏の町」
...やはりあの後味の悪さにあるものと考えられる...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...何となく歯切れの悪さがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...飛行機の造りものゝ悪さ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これから何年も悪さは出来ないだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...「まあ気味の悪いことを云ふわね――」冬子は別段気味の悪さうな様子でもなく...
牧野信一 「女に臆病な男」
...山村は一寸具合が悪さうな顔をした...
牧野信一 「妄想患者」
...」虔十はきまり悪さうに鍬(くは)を置きました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...何しろ弱い人だから夏頃の工合の悪さから見て無事にすむかどうか誰しも不安だったので丁度私が回復し始めるころから十一月にかけどうしても気が張っていて私は力以上の緊張が続きました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よくも悪さが出来るものだ...
矢田津世子 「女心拾遺」
...「熊や猪は悪さをする...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...気味悪さにそれ以上飲もうともせず話もしなかった...
横光利一 「旅愁」
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