...悪く言うんじゃないぜ……そこへぬっくりと顕(あらわ)れたろう...
泉鏡花 「歌行燈」
...陰で悪く言うものの...
岩野泡鳴 「耽溺」
...――今まで夢中になっていた女を実際通り悪く言うのは...
岩野泡鳴 「耽溺」
...「法律のことを悪く言うものじゃない...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「君のこともちっとは悪く言うかも知れんから...
徳田秋声 「黴」
...きたない世界のことを誰も悪く言うけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...悪く言う意味で、御手際が大変好いのです...
夏目漱石 「模倣と独立」
...「死んだ人を悪く言うようですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浮気っぽくて」「たいそう悪く言うんだね――お前も怨みのある方かい」「御冗談で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...決してそんな風に彼女(あれ)のことを悪く言うもんじゃないよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...碌でなしだよ!」「どうしてそんなに僕を悪く言うんです? 骨牌をやらないからって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...アンのことを少しでも悪く言う者があると...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...一名衣魚)を悪く言うナイ何んでも書物を蠹害(とがい)するという事をシミが一手に引受けているのは可愛想だと私は聊(いいささ)かシミに同情している...
牧野富太郎 「植物記」
...帝の深い愛を信じながらも、悪く言う者と、何かの欠点を捜し出そうとする者ばかりの宮中に、病身な、そして無力な家を背景としている心細い更衣は、愛されれば愛されるほど苦しみがふえるふうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出まかせな雑言(ぞうごん)で悪く言うのはおよしなさい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「桜花匂(にほ)ひあまたに散らさじとおほふばかりの袖(そで)はありやは気が狭いというものですね」などと悪く言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...前に貧乏神を悪く言うた奴ほどこの罰が非道(ひど)う当りまするようで……」「ハハハ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...そう悪く言うもんじゃないよ...
夢野久作 「少女地獄」
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