...悪く言うんじゃないぜ……そこへぬっくりと顕(あらわ)れたろう...
泉鏡花 「歌行燈」
...陰で悪く言うものの...
岩野泡鳴 「耽溺」
...――今まで夢中になっていた女を実際通り悪く言うのは...
岩野泡鳴 「耽溺」
...父が叔父さんの事を一言でも悪く言うと...
太宰治 「千代女」
...なんに附けても悪く言う...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...武太さんを人が悪く言う毎(ごと)に武太さんを弁護する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...随分悪く言う者もございますけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっとも私はこの例をわれわれの「盟邦」独逸の政策を悪く言うために挙げているのではない...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...悪く言う意味で、御手際が大変好いのです...
夏目漱石 「模倣と独立」
...仏様のことを悪く言うわけじゃないが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浮気っぽくて」「たいそう悪く言うんだね――お前も怨みのある方かい」「御冗談で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...飯の足しになることは一つも出来ない」「たいそう悪く言うぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……それを今松しきりに悪く言うのだけれど...
正岡容 「寄席」
...それをいちいち取り上げては悪く言う...
正岡容 「寄席」
...帝の深い愛を信じながらも、悪く言う者と、何かの欠点を捜し出そうとする者ばかりの宮中に、病身な、そして無力な家を背景としている心細い更衣は、愛されれば愛されるほど苦しみがふえるふうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出まかせな雑言(ぞうごん)で悪く言うのはおよしなさい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「桜花匂(にほ)ひあまたに散らさじとおほふばかりの袖(そで)はありやは気が狭いというものですね」などと悪く言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そう悪く言うもんじゃないよ...
夢野久作 「少女地獄」
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