...高時殿は大不忠者のやうに歴史で散三(さん/″\)に悪く云はれておるがお気の毒だよ...
内田魯庵 「犬物語」
...その親が身体(からだ)を悪くされたために...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...外聞(がいぶん)が悪くなって自殺したのだ...
太宰治 「春の枯葉」
...哲学を云わば文学的科学と呼んでも悪くあるまい...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...流石に気味悪くなって(品川で泊った方がよかった)と...
直木三十五 「南国太平記」
...意地が悪くはない...
中島敦 「環礁」
...評判が悪くなっても...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...少しも健三の気を悪くするような事はいわなかった...
夏目漱石 「道草」
...泣いたり説得しようとしたりして支配人の気を悪くさせるよりは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...すぐ彼が機嫌を悪くしたように向うを向いてしまうので...
堀辰雄 「菜穂子」
...もし失敗してもこれより悪くなることはありません」「でも制御できるのか」と警部が訊いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...少々薄気味も悪く...
牧野信一 「冬物語」
...つまりはおまえのために悪くはないかもしれないのだからな」いったいこの親方はもとはなんであったろう...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「そこでそのケイザイやゴラクが悪くなるというと...
宮沢賢治 「クねずみ」
...体の工合さえ悪くならなければ十八九日にはお目にかかりにゆきます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「おかみさんは躯のぐあいが悪くて来られないそうです」という返辞を伝えた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...悪くもねえくせに...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...陰気ではあるが家並(やなみ)の悪くない抜け道にあったが...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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