...そして時々氷が……それは言葉どおりに氷だった……氷の小さい塊が溶けながら喉許から胸の奥にと薄気味悪く流れ下った...
有島武郎 「星座」
...僕は少々きまりが悪くなって...
大杉栄 「日本脱出記」
...下らない詩だ」「下らない?」「愚劣だな」「どうしてそんなことを言うんです」風巻は気を悪くした声だった...
高見順 「いやな感じ」
...いよいよもって気を悪くしたふうだった...
高見順 「いやな感じ」
...もしできるなら僕のことを悪く思わんように頼んでくれ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...なぜそんなふうに悪くなったか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...言って気を悪くなさらないといいのですが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...又血色(けつしよく)が悪くなり出(だ)した...
夏目漱石 「それから」
...自然を意地悪く歪(ゆが)んで見ている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...しまいにはきまりが悪くさえなった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...あっさり卵だけ入れたパイを焼くのも悪くないて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それは悪く言へば技術もない癖に泣きおとしの手で外国人の同情を買つたのに等しかつた...
北條民雄 「道化芝居」
...悪く花やかに胸の鼓動が高くて苛々と...
牧野信一 「冬の風鈴」
...間が悪くなり、デツキから降りて、列車の後部の方へ歩いて行き、捨てようとする...
三好十郎 「おスミの持参金」
...「すべてのことは昔より悪くなっていく末世ではあっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...酒癖が悪くて時どき失敗し...
山本周五郎 「柳橋物語」
...誠に気味が悪くなります位で……科学の権威とか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...悪くすると冥闇(めいあん)必殺の危地へ誘いこまれ...
吉川英治 「三国志」
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