...椿岳が小林姓を名乗ったは妻女と折合が悪くて淡島屋を離別されたからだという説があるが全く誤聞である...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...なにかが両人の気持ちを悪くしたにちがいない...
海野十三 「海底都市」
...眼を悪くしていた...
海野十三 「赤外線男」
...ギンはみんなの人にきまりが悪くて...
鈴木三重吉 「湖水の女」
...菊江は鬼魅(きみ)が悪くなったので...
田中貢太郎 「女の怪異」
...私も帰りたいのは山山だけれど悪くもないのを残されたのが業腹(ごふはら)なのでいつまでも泣きかかつてはこらへ...
中勘助 「銀の匙」
...絵やグラフを見せて「以上の事から何が分るか」というような問題を出すのも悪くはない...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...二十二父の病気は思ったほど悪くはなかった...
夏目漱石 「こころ」
...悪く思わないでね……神月は...
久生十蘭 「あなたも私も」
...その癖下坐舗(したざしき)でのお勢の笑声(わらいごえ)は意地悪くも善く聞えて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...世間の入りが極めて悪く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...さう御機嫌を悪くなさるものぢやありませんよ...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...この子がまた悪くてね...
松崎天民 「友人一家の死」
...お前は大分性質(たち)が悪くなったな...
森本薫 「華々しき一族」
...ユピテルははじめ好き心から通い交わったその妻といかに仲悪く暮したか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……もうどこもお悪くはないはずですが」「……でも...
吉川英治 「三国志」
...平四郎は、意地悪く、『来たか!』と、彼方から男女(ふたり)へ声をかけた...
吉川英治 「夏虫行燈」
...この事は悪事であるから人が悪く思うだろうと考えてその事をしない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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