...そして時々氷が……それは言葉どおりに氷だった……氷の小さい塊が溶けながら喉許から胸の奥にと薄気味悪く流れ下った...
有島武郎 「星座」
...気味悪く冷たかつた...
石川啄木 「刑余の叔父」
...清潔好(きれいず)きのお客のなかには気を悪くする向きもあつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...途中バスの聯絡が悪くて...
太宰治 「善蔵を思う」
...」「おからだを、悪くしたとか、……」「もう大丈夫なんです...
太宰治 「眉山」
...彼が今にも発狂しそうに喘(あえ)ぐさまを意地悪く観察しつつ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...又運悪く親父が階段を駈け上ろうとする刹那...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...眼を悪くして重い車を引くのを気にして居た私共に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...道も悪くてっすは」私達は荷馬車から下り...
外村繁 「澪標」
...「だれのことが悪く言われてるか」と考えるのが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ところが意地悪く門前の広場は坂から続いて同じような傾斜をなし...
永井荷風 「監獄署の裏」
...木曾街道の印象は……」「悪くないね」道庵が仔細らしく杯(さかずき)を下へ置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...でもまあ、口でけなして、心のうちでは、こっちの親切がちゃんとわかっていただいてるんだから、悪くねえのさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...でも僕が病気を悪くさしたのではないのですよ」「だが...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...まあメアリが祖母の申し出を断ったのは悪くない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...色素からしても青竹色は悪くはない...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...悪く堅い奴だな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...はてな、悪くすると、またお十夜(じゅうや)にでもふん捕まってしまったのじゃねえかしら? ……」独(ひと)りごとを洩らすまでに、案じぬいているふうである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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