...―――」「そいつは悪い料簡(りょうけん)ですな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...決して盗み泥棒をしようのなんぞという悪い料簡(りょうけん)で上ったわけじゃあございません」何といういや味なイケ図々しい物の言いっぷりだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...衷心非常な苦悩を有して居れば居る程太十の態度が可笑しいので罪のない悪い料簡がどうかすると人々の心に萠すのであった...
長塚節 「太十と其犬」
...そう悪い料簡(りょうけん)はないんだから」「そりゃ...
夏目漱石 「門」
...悪い料簡(りょうけん)を起すな」「親分...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ありゃお前悪い料簡(りょうけん)だぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――その腐った御家人の株を買って倅を二本差にしようなどとは悪い料簡(りょうけん)だぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...悪い料簡は出さないことだぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死ぬというのは悪い料簡(りょうけん)だ...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...決して悪い料簡で今のやうな事をしたのでは無い...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
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