...器量の悪い女は、よくその髪をほめられると、チェホフの芝居にもありましたが、僕はこんな痩せっぽちで、顔色も蒼黒く、とにかくその容貌(ようぼう)風采(ふうさい)に於いては一つとしていいところが無いのは、僕だって、イヤになるほど、それこそ的確に知っているつもりです...
太宰治 「女類」
...今の女中もさう顔立の悪い女ではなかつたがあんな沢のない乾からびたやうな女ではなかつた...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...そんなに悪い女じゃないのです...
田中貢太郎 「嬌娜」
...別れるのに都合のいい女だの悪い女だのってあるもんじゃないよ」「そうかしらん? 僕にはどうも娼婦(しょうふ)型の女は別れ易くって...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...いくら品子が意地の悪い女でも...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...性の悪い女どもが乗りこんで来て...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ずっと悪い女かもしれませんものね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...悪い女なればこそこうしてみじめな……」「身を誤ったはお前ばかりではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...叔母は極めて感じの悪い女です...
夏目漱石 「明暗」
...「あれは悪い女だよ――下女のお新が二階から突き落したのも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...『私は鞠じゃないんだよ!』と私は悪い女のように憤りました...
松永延造 「職工と微笑」
...悪い女でなくても東京で女房を貰ったら自分は帰って来る気があっても東京の女なんぞはこんな田舎へ引込む気はないからね...
村井弦斎 「食道楽」
...こんなありそうにもない悪い女房を...
柳田国男 「母の手毬歌」
...悪い女房はその噂(うわさ)を聴いて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...――なんという悪い女だったろう...
山本周五郎 「やぶからし」
...こんな悪い女が似せ紅矢となって...
夢野久作 「白髪小僧」
...眼の悪い女は、よくこうしているものだが、私が驚いたのはこの女が、眼元はよくわからないが実に絶世の美人で、最前のカルロ・ナイン嬢に優(まさ)るとも劣らぬ容色を持っている事である...
夢野久作 「暗黒公使」
...「私は悪い女でした」と譫言(うわごと)せずにいられなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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