...性能が悪いなあ」一郎は...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...「あれ! 極りが悪いなんて...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...少し工合が悪いな...
豊島与志雄 「自由人」
...この呑んだくれをまたいやに買い被ったね」「全く先生をお見かけ申してお縋(すが)り申すんでございますから」「気味が悪いな...
中里介山 「大菩薩峠」
...家庭の口吻は、つまり生活の切迫であります――お松は箒の手を休めて、それを聞いていると、「おらの家じゃ、貧乏のくせに子供ばかり出来やがって、食わせることができねえから、こんど出来たら間曳(まび)いちまうと言ってたよ」「間曳くというのは何だろう」「間曳くというのは、赤ん坊が生れると一緒に、つぶしてしまうことだとさ」「つぶす?」「うむ」「つぶすというのは、どうするんだろうねえ」「殺しちまうんだよ、生れると一緒に、息のできねえようにしちまってさ」「ずいぶん、悪いなあ、生きて生れたのを殺しちゃうなんて」「だって、仕方がねえさ、生かして置いたって、食わして行けなけりゃあ、人間は死ぬだろう、生れたものに食べさせねえで殺すより、痛いも痒(かゆ)いも知らねえうちに、片づけてしまった方が、慈悲なんだとさ」「かわいそうだなあ」「かわいそうだって仕方がねえや...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうして悪いのですか」「悪いな――人の自由を奪うというのは何よりも悪い...
中里介山 「大菩薩峠」
...文章の良い悪いなどの問題では勿論なく...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...「随分人が悪いなあ」と中野君が云う...
夏目漱石 「野分」
...五人じゃ数が悪いな」「六阿弥陀と間違えちゃいけません」「ところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...けっして悪いながめではなかった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...「またお梅にでもめッけられちゃア外見(きまり)が悪いな」と...
広津柳浪 「今戸心中」
...間(ま)がな透(すき)がな文三の傍(そば)へばッかし往きたがるよ」「今までは二階へ往ッても善くッてこれからは悪いなんぞッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...瓶を返すのは僕がやるよ」「悪いな」老人は言った...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...人柄が悪いなんどと...
三好十郎 「斬られの仙太」
...「道路が悪いなんてまるで歩けないんですもの...
室生犀星 「童子」
...具合がお悪いなら大切になさらぬといけない...
山本周五郎 「菊屋敷」
...体の具合でも悪いなら遠慮なく云うがよい」「べつにそんな訳ではございませぬ」「なんだ...
山本周五郎 「松林蝙也」
...あたしあたまが悪いな...
山本周五郎 「柳橋物語」
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