...かくも悩乱せしめた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...くされ とけてながれる悩乱の花束...
大手拓次 「藍色の蟇」
...悩乱と動揺と不幸にまみれた男だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼は自分の躯が、裂け、破れ、乱れ散るように、悩乱した...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...その不和解はどちらにとっても激しい悩乱の種となった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...頭が悩乱(のうらん)して筆がしどろに走るのではないように思います...
夏目漱石 「こころ」
...この場をどう切り抜けたらいいか知らという思慮の悩乱でもあった...
夏目漱石 「明暗」
...心気(しんき)悩乱してとりとめないまでになった...
久生十蘭 「玉取物語」
...しばしば烈しい悩乱となり...
松永延造 「ラ氏の笛」
...共に瞋悩乱心毒を吐いて相害し...
南方熊楠 「十二支考」
...満十六歳の誕生日の祝いと一緒にそのことを知ったイレーネが悩乱して...
宮本百合子 「雨の昼」
...悩乱のあまりみれんな気持が起こったのであろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...此程引続きて悩乱の態(てい)となり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...新九郎は窓に心を奪われて悩乱を続けている...
吉川英治 「剣難女難」
...ともに泣き伏したまま悩乱(のうらん)の面も上げずうっ伏していたが...
吉川英治 「三国志」
...山の小道を“悩乱(のうらん)の迷路”に使い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...悩乱(のうらん)した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ただ人を悩乱せしめるばかりでなく...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
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