...而して悩みました...
有島武郎 「『聖書』の権威」
...しかし、私は新生寺さんから直接打ち開け話も聞いていたし、いろいろ相談も受けていた、殊に彼の身を亡(ほろぼ)した原因とも想像し得る、ある深い悩み、それについては絶えず私に訴えていられたので、――何とかして救って上げたい、と心配していたんです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...私は悩みの原因を取り除く方法を語ったんです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...彼女の悩みを和げる時機が到来したと云うのは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...心にどんな悩みを持っていようと...
豊島与志雄 「太宰治との一日」
...「あはれみの御眼を我等に垂れ玉へ慈(いつく)しき御手の御執り成しによりて此の悩みのさすらひの後に御胎内の尊きにて在(おは)すひりをの若君を我等に見(あら)はし玉へ深く御柔軟...
長與善郎 「青銅の基督」
...その事を案じ悩みながらも疵は癒えかけた...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...心に関してもなおまた同様の困難の全てに悩み...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...失ひたる恋の悩み...
牧野信一 「日本橋」
...(松崎天民『四十男の悩み』一九二八年...
松崎天民 「友人一家の死」
...ほかのどんな悩みの場合でも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...悩み――さまざまな新らしい色どりで飾られた呉羽之介を眺めたら...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...悩み苦しめられたもののみが持つ美しさ(これは僕の求めてゐる美だ)に漲つたネルリであり...
室生犀星 「愛の詩集」
...余はその悩みをとってやりたかった...
山本周五郎 「新潮記」
...パリは「われ想うが故に」今は悩み多く...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...何にいったい自分は悩み...
横光利一 「旅愁」
...新しい自分の時代の悩みとは何んであろうかと考えると...
横光利一 「旅愁」
...常々心にわだかまっていた悩みを...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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